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建設新聞社
2017/05/09

【東北・岩手】陸中海岸グランドホテルに決定/釜石市鵜住居地区の市有地活用事業

 岩手県釜石市は、「鵜住居地区の活性化に向けた市有地活用事業」の公募型プロポーザルを行った結果、新規ホテルを提案した陸中海岸グランドホテル(釜石市)を事業者に決定した。
 今後、ホテル建設に係る事業計画のさらなる精査を進めた上で、5月下旬にも基本協定を締結する方針だ。
 同プロポの提案事業者は同社のみ。新規ホテルの提案を審査した結果、鵜住居地区の活性化に一定の効果があると認められた。
 同事業は、鵜住居地区の地域経済の活性化や地元雇用、魅力向上などに資するため、民間から提案を募集し、土地の有効活用を目的に行うもの。
 対象は、同市鵜住居町30街区の3875平方b。用途地域は都市計画区域内の近隣商業地域で、建ぺい率は80l、容積率は200lとなっている。近隣周辺には、復興公営住宅や集会施設のほか、ことし3月に完成した鵜住居小学校と釜石東中学校などが立地。また、2019年の完成を目指している鵜住居復興スタジアム(仮称)の建設が進められている。
 事業実施に当たっての条件は▽鵜住居地区の活性化に寄与▽周辺の景観との調和▽当該計画地の貸付賃料は月額73万0891円▽貸付期間は50年未満とし、期間満了時には更地の状態で返還―など。
 契約条件は、市と事業者で事業内容や定期借地の具体的な内容や費用負担などに関して協議し、その結果に基づき基本協定を締結。定期借地権設定の契約などを結ぶ。
 事業実施に当たり事業者は、自らの資金負担により敷地の造成、施設等設計、建設、維持、運営などを行う。
 今後は、今月下旬にも市と事業者で基本協定を締結。協定の内容は▽鵜住居地区の活性化▽定期借地権の設定―の2項目で、鵜住居地区の活性化には新ホテルの施設規模設計や整備スケジュールが含まれており、協定締結までに具体化する考えだ。

 提供:建設新聞社