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建通新聞社(神奈川)
2017/05/09

【神奈川】3社JV、簡易型総合評価で7月3日開札 診療棟等の建築工事WTO一般競争 市民病院再整備 横浜市医療局病院経営本部

 横浜市医療局病院経営本部は市民病院の再整備で、5月9日に診療棟などの建築工事の施工者を決めるWTO一般競争入札を公告した。建築の競争参加有資格者(建築工事業の特定建設業許可業者)に3社JVで参加させることとし、建築一式の経営事項審査総合評定値に関わる要件を▽代表構成員=1250点以上▽第2位構成員=1050点以上▽第3位構成員=900点以上―と設定。簡易型総合評価方式を適用して「施工上の課題に係る技術的所見」(山留め、杭を除く基礎コンクリート、免震装置の施工計画)と「施工上配慮すべき事項」(環境と安全管理)を問う。5月19日まで申請書類、6月19〜21日に入札・技術資料を受け付け、7月3日に開札する予定だ。
 市民病院(保土ケ谷区岡沢町56)の再整備は、新たな診療棟などを神奈川区三ツ沢西町34ノ10他の土地約2・4f、管理棟を西区宮ケ谷25ノ6の土地約0・5fに建設する形で実施する。古河電気工業の社宅などがあった場所で、清水建設が社宅の解体工事を進めている。
 総延べ床面積7万9645平方bの施設建設(民活整備のエネルギー棟を含む)を計画。現病院と同じ650床を確保するとともに、1日約1200人の外来診察にも引き続き対応する他、手術室の増室や産科・周産期医療の拡充などを図る。設計は佐藤総合計画(横浜事務所、横浜市中区)。17年度当初予算で277億円(18〜19年度債務負担行為限度額含む)の建設費を確保した。20年5月の開院を目指している。
 今回の建築工事は、神奈川区側の土地に建設する▽診療棟=鉄骨一部鉄骨鉄筋コンクリート・鉄筋コンクリート造地下2階地上7階建て、免震構造▽利便施設棟=鉄骨造地下1階地上2階建て▽ロータリー棟=鉄骨造地下1階建て▽サービス棟=鉄骨造地下1階建て▽受水槽ポンプ室=鉄筋コンクリート造平屋▽マニホールド棟=鉄筋コンクリート造2階建て―で、延べ床面積6万6798平方b。診療棟と利便施設棟の昇降機製作・設置も施工内容に含めた。20年1月31日までに完成させる。
 簡易型総合評価の配点は▽施工上の課題に係る技術的所見(6点満点)▽施工上配慮すべき事項(6点満点)▽同種工事の監理技術者としての施工経験(4点満点)―で合計16点満点。調査基準価格を下回る入札価格は評価値算出時に調査基準価格に置き換えて、低入札での評価値アップに歯止めを掛ける。
 建築工事に続き、電気設備工事と空調設備工事をWTO一般競争で第2四半期、衛生設備工事を条件付き一般競争で第2四半期にそれぞれ入札する予定でいる。
 一方、西区側の土地に建設する管理棟は鉄骨造4階建て延べ1万0857平方b。18年度に工事を発注する見通し。
 提供:建通新聞社