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日本工業経済新聞社(山梨)
2017/05/10

【山梨】県中北建設17年度主要事業 国道411号城東U期バイパスを重点

 県中北建設事務所(高井達也所長)は、2017年度の主要事業をまとめた。
 重点事業は、国道411号・城東U期バイパスを挙げ、本年度も引き続き、道路改良および電線共同溝工事を進める。
 道路関係では、(仮称)早川・芦安連絡道路や甲府中央右左口線・リニア駅周辺などを行う。都市計画では、甲府駅南口周辺地域の再整備、公園関係では小瀬スポーツ公園陸上競技場および野球場の改修を実施する。

 17年度の主要事業は次のとおり。

 ■道路関係

 【国道411号・城東U期バイパス】
 甲府市東部から中心地へ向かう幹線道路として、既に供用を開始しているT期工区(和戸町〜砂田町L1670m)に引き続き、朝気一丁目までを2005年度より事業化した。
 17年度は、昨年度に引き続き舗装工事などを行い、8月上旬頃の供用を目指す。
 ◆区間=甲府市砂田町〜朝気一丁目
 ◆整備内容=L770m W13・0(22・0)m
 ◆主要構造物=JR身延線跨線橋(城東跨線橋)
 ◆17年度の工事概要=道路改良工事、電線共同溝工事
          ◇
 【(仮称)早川・芦安連絡道路】
 早川町奈良田地区と南アルプス市芦安地区を結ぶ道路計画。両地区は、林道などでつながれているが、冬期は長期間閉鎖され、また、崩落等によっても度々通行止めとなっている。
 この連絡道路の整備により、通年での観光を目指すとともに、災害時における集落の孤立化解消など、安全安心面についても大きな効果が期待されることから、14年度に事業着手した。
 昨年度末に早川側の一部工事を発注し、17年度も引き続き、早川側の盛土工事を実施していく。
 ◆区間=南アルプス市芦安〜早川町奈良田
 ◆整備内容=L約4km、W5・5(7・0)m
 ◆主要構造物=トンネル工、早川渡河橋梁
     ◇
 【(主)甲府韮ア線外 電線類地中化】
 1986年度から5期にわたる「電線類地中化計画」に基づき進めており、現在は第6期無電柱化推進計画に基づき地中化を推進している。
 17年度の整備予定箇所は3路線3カ所で整備予定延長はL約500m
     ◇
 【(主)甲府中央右左口線・リニア駅周辺】
 (仮称)甲府中央スマートインターチェンジの連結道路や新山梨環状道路へのアクセス道路など、リニア駅の交通結節機能強化を図るため、2014年度に事業着手した。
 これまでに概略検討を行っており、17年度は設計を進め、早期整備を目指す。
 17年度の整備内容は、道路改良L500m、W13・0(28・0)m、スマートインターチェンジ連結道路、駅前広場、駐車場など。

 ■河川・砂防関係

 【鎌田川河川改修】
 鎌田川流域は、近年の開発により雨水流出量が増加し、浸水被害が頻発するなど治水安全度が低下しているため、1990年度から基幹河川改修事業により改修を進めている。また上流部の甲府市部分についても、昨年度、広域連携河川改修事業により改修に着手した。
 ◆全体計画区間=笛吹川合流点〜中央道立体交差部
 ◇延長=L6900m
 ◇主要構造物=護岸、築堤、JR身延線橋梁および道路橋、東花輪川樋門1基
 ◆17年度の工事概要=護岸工事およびJR身延線鉄橋改築工事の鋭意進捗
     ◇
 【濁川河川改修】
 (都)和戸町竜王線の一部区間において、街路事業と連携し河川整備を進め、濁川流域の浸水被害の軽減を図る。
 ◆全体計画(基幹河川改修事業)
 ◇区間=城東四丁目省路橋〜相生交差点
 ◇延長=L1640m
 ◇主要構造物:バイパス水路、道路橋2橋
 ◆17年度の事業概要=用地買収など 
     ◇ 
 【御勅使川砂防】
 上流域の荒廃により土砂の流出が著しく、また度重なる出水により床固工の摩耗・欠損が顕著。このままの状態を放置すると、河床の低下、土砂流出が危惧されるため、早急に修繕を行うことにした。これまでの事業により、4基の床固工修繕が完了している。
 ◆全体計画=通常砂防事業緊急改築・御勅使川床固工修繕工事
 ◇工事場所=南アルプス市有野地内
 ◇主要構造物=床固修繕工14基
 ◆17年度の工事概要=床固修繕工1基
     ◇ 
 【帯那川砂防】
 上流域の荒廃により土砂の流出が著しく、下流域には要配慮者利用施設があり、2010年度から火山砂防事業により砂防堰堤の整備を進めている。これまでに、砂防堰堤1基(H5・5m)が完成した。
 ◆全体計画(火山砂防事業・帯那川砂防工事)
 ◇工事場所=甲府市上帯那地内
 ◇主要構造物=砂防堰堤2基(H7・5m、L97・0m)、(H5・5m、L26・0m)
 ◆17年度の工事概要=砂防堰堤1基(H7・5m)

 ■都市計画関係

 【甲府駅南口周辺地域の再整備】
 甲府駅南口駅前広場と平和通りを県都の玄関口にふさわしい美しく風格のある景観とする。
 地域の特徴を活かした山梨らしさを感じられる景観づくりを目指した空間整備を図ることで、まちの魅力を高め、回遊性の高い、歩いて楽しい街を実現し、地域の活性化につながる。
 整備は、県と甲府市による共同事業で実施する。
 ◆事業コンセプト
 [駅前広場]
 歩行者にやさしい、山梨らしさが感じられる空間づくり。
 《リニューアルの考え方》
 ・歩行者優先の空間づくり
 ・タクシープールの移設と、安全でわかりやすい交通動線の実現
 ・平和通りと一体となった緑豊かな美しい空間づくり
 ・駐車場、駐輪場の整備
 [平和通り]
 風格と賑わいの感じられる緑豊かな開放的な空間づくり。
 《リニューアルの考え方》
 ・アーケードの撤去など(歩道のリニューアル)
 ・歩道上のけやきおよび中央分離帯
 ・自転車通行空間
 ・老朽化した道路施設などの撤去・改善   
 ◆事業概要=駅前広場整備A1万2200uと平和通り整備L460m、W=36m
 ◆事業区分(県)
 甲府駅南口駅前広場整備(公共交通ロータリー、一般車ロータリー、一般自動車待機場、大屋根、広場、タクシー待機場)
 駅前広場は15年度から一般車ロータリーなど順次供用を開始しており、全体としては17年夏ごろに完成予定。
 平和通りは、18年度の完成を目指す。
 ◆事業区分(甲府市)
 地下駐輪場、跨線橋東駐輪場、観光案内所とバス案内所、市道舞鶴公園北通り線
 ・17年度の目標=駅前広場全体の完成、平和通り整備工事の発注などを目指す。
     ◇
 【田富町敷島線(富竹T期工区)】
 甲府都市計画区域の西部を縦貫する当路線のうち、国道52号から国道20号までを結ぶ区間の整備を進める。
 ◆延長幅員=L550m、W17〜23m
 ◆17年度の事業概要=用地買収など 
     ◇
 【和戸町竜王線(城東工区、中央5丁目工区)】
 甲府都市圏のネットワークを形成し、アクセス性の向上を図る。城東工区については、濁川の河川改修事業と連携して事業を進める。17年度より本格的に用地買収に着手。
 ◆延長幅員=L610m、W=22m
 ◆17年度の事業概要=用地買収など

 ■公園園長寿命化計画による施設維持保全改修

 県内の主な県営都市公園では09年度から公園施設長寿命化計画に取組み、14年度に長寿命化計画を統合し、全県的な基本方針を策定した。
 【小瀬スポーツ公園】
 長寿命化対象施設(体育館・陸上競技場・野球場・武道館・アイスアリーナ・テニスコート・屋外便所・舗装・照明設備・ベンチ・階段など)738施設
 ◆17年度の工事概要=陸上競技場、野球場の改修
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 【曽根丘陵公園】
 長寿命化対象施設(研修センター・野外ステージ・屋外便所・舗装など)576施設
 ◆17年度の工事概要=研修センター改修
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 【緑ヶ丘スポーツ公園】 長寿命化対象施設(体育館・スポーツ会館・屋外便所・駐輪場・舗装など)299施設
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 【舞鶴城公園】
 長寿命化対象施設(石垣・屋外便所・管理事務所・四阿・柵・水質浄化施設など)89施設
 ◆17年度の工事概要=木柵の改修
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 【御勅使南公園】
 長寿命化対象施設(管理事務所・屋外便所・シェルター・パーゴラ・遊具・舗装など)690施設
 ◆17年度の工事概要=トイレの改修