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建設新聞社
2017/05/15

【東北・秋田】村田弘設計を特定/障害者訓練C移転の設計プロポ

 社会福祉法人・秋田県社会福祉事業団(秋田市御所野下堤5の1の1 熊谷淳理事長)は、秋田市新屋地内で運営している秋田県身体障害者更生訓練センターの移転に向け、基本・実施設計の公募型プロポーザルを行った結果、村田弘建築設計事務所を特定した。
 プロポーザルには同事務所のほかに7社が参加。委託料の上限は7200万円(税込み)だった。
 同センターの移転予定地は、秋田県中央地区老人福祉総合エリア(シルバーエリア)の隣接地の秋田市御所野下堤5の1の1地内で敷地面積は約1万2000平方b。
 基本計画の段階では、新施設は主な構造をRC造(一部W造も可)とし、平屋建てで延べ約3000平方bで新築する。定員は施設入所支援40人、生活介護50人、自立(機能)、訓練10人、短期入所4人で、相談支援事業や地域交流事業も実施する。
 諸室構成は入所部門約1500平方b、通所部門約800平方b、管理運営部門約700平方bと想定。入所部門には利用者居室、バストイレユニット、食堂、特殊浴槽室(入所・通所)、一般訓練浴槽室などのほか、医療機能として医務室や静養室などを整備する。また、通所部門には日中活動スペースや多目的室、一般訓練浴槽室、食堂、作業療法室、理学療法室、運動訓練室(入所・通所)などを設ける。管理運営部門には事務室や会議室、機械室のほか地域交流に使用する多目的スペースなどを配置する。居室は個室主体で13平方b程度、内装はできる限り木材を使用する。
 今回の委託では設計業務のほか、用地の測量や地質調査、造成設計を行う。基本設計は9月15日までにまとめ、実施設計は2018年3月31日までに完了させる。国の補助決定後の同年7月以降に工事を発注し、19年3月31日の完成を目指す。概算事業費は駐車場や外構工事なども含み8億1900万円(税込み)を試算。
 なお、新施設近隣にグループホームの整備も計画しており、建設地や施設規模など詳細を詰め、同センターと同時期の開設を目指すとしている。

 提供:建設新聞社