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西日本建設新聞社
2017/05/16

【熊本】建設業関係は5人増の9人 熊本労働局「28年の労災死亡者」

 熊本県内で平成28年に発生した建設業関係の労働災害死亡者は9人となり、過去10年で最少だった26・27年の4人から一転して大幅に増加した。熊本労働局が、死亡者を伴う労働災害の発生状況を確定値としてまとめた。全産業の死亡者数は16人で、前年を2人上回った。業種別では、建設業が最も多く、次いで製造業4人(前年5人)、清掃・と畜2人(前年無し)、農林業1人(前年1人)。
 建設業を型別にみると、墜落・転落が半数以上の5件を占め、ほかは転倒、交通事故、はさまれ・巻き込まれ、飛来・落下が各1人。休業4日以上の労働(死傷)災害は前年より53人多い339人だった。
 建設業関係の死亡事故発生状況は次のとおり(発生月@業種A事故の型B起因物C発生状況)
 ▼1月@建築工事業A墜落・転落B通路C工場内の設備工事で、作業場所へ向かうため階段を上っていた時に踊り場から墜落した
 ▼7月@建築工事業A墜落・転落B屋根C木造2階建住宅のアンテナ取替え工事で、高さ約6bの屋根から墜落した
 ▼8月@その他の建設業A転倒Bその他の用具C太陽光発電システム設置工事で、電線をホースに通すため、ロープで電線を引いていた時、ロープが外れて転倒し頭部を打撲。5日後に死亡した
 ▼10月@木造家屋建築工事業A墜落・転落B足場C木造新築工事で玄関の組立て工事を行い、脚立に足場板を敷いた作業床に乗ってクレーンで吊った材料を支えていた時、作業床から墜落した
 ▼10月@その他の建設業A交通事故BトラックC熊本市内の外壁改修工事現場で足場解体を終え、トラックで鹿児島市内の会社に戻っている時、高速道路で交通事故を起こし、1人が死亡、2人が負傷した
 ▼11月@木造家屋建築工事業A墜落・転落BはしごC熊本地震で被害を受けた民家の屋根瓦の修復工事中、はしごを登っていた時、はしごが倒れたため地上に墜落した
 ▼11月@土木工事業Aはさまれ・巻き込まれB掘削用機械C高速道路の料金所通路の建設工事において、掘削溝の中でドラグショベルを用いて均し・締固め作業を行っていた際、土止め支保工の切梁と操作レバーに挟まれた
 ▼11月@木造家屋建築工事業A墜落・転落B屋根C屋根の塗装工事を行うため、高圧洗浄機にて屋根の洗浄作業を行っていたところ、誤って屋根から墜落した
 ▼12月@土木工事業A飛来・落下B金属材料C熊本地震で崩れた町道斜面の復旧工事中、落ちてきた金属材料が当たった。

提供:西日本建設新聞社
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