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建通新聞社四国
2017/05/19

【愛媛】愛媛県 今治庁舎は耐震不足

 愛媛県は、2016年度に耐震診断を行った今治・四国中央・久万高原の3庁舎の診断結果を公表。それによると今治庁舎では震度6強から7の大規模地震に対して倒壊または崩壊する「危険性が高い」と評価。四国中央と久万高原庁舎では「危険性がある」とされた。耐震性がないとされた施設については耐震改修を行う方針だが、実施年次は未定。
 県は防災拠点施設などの耐震診断を随時、実施するとともに、耐震性が低いとされる施設については順次、耐震補強や建て替えなどの耐震化を実施している。
 防災拠点施設の県庁舎のうち、耐震化が行われておらず耐震診断を実施した施設は7施設あり、震度6強から7の大規模地震に対して倒壊または崩壊する「危険性が高い」施設として今治庁舎と県庁舎第2別館。「危険性がある」と評価されているのが四国中央庁舎と久万高原庁舎、県庁本館、議事堂、大洲庁舎の5施設。
 「危険性が高い」と評価された今治庁舎は1969年に建設。規模は鉄筋コンクリート造4階建て延べ3450平方b。場所は今治市旭町1ノ4ノ9。
 県庁第2別館は66年建設。規模は鉄筋コンクリート造6階建て延べ7910平方b。場所は松山市一番町4ノ4ノ2。
 「危険性がある」とされた5施設のうち、本館は29年建設。規模は鉄筋コンクリート造4階建て延べ8414平方b。10年度に耐震診断が実施された。
 議事堂は82年建設。規模は鉄骨鉄筋コンクリート造4階建て延べ8420平方b。10年度に耐震診断を実施。
 四国中央庁舎は75年建設。規模は鉄筋コンクリート造5階建て延べ1982平方b。場所は四国中央市三島宮川4ノ6ノ53。
 久万高原庁舎は67年建設。規模は鉄筋コンクリート造3階建て延べ1326平方b。場所は久万高原町久万571ノ1。
 大洲庁舎は65年建設。規模は鉄筋コンクリート造3階建て延べ1688平方b。場所は大洲市田口甲425ノ1。12年度に耐震診断を実施した。
 県庁舎など防災拠点施設は、災害時の支援や救援の指揮系統において重要となる施設であり、施設が損傷すれば災害対応に多大な影響を与えることから、地震に対する安全性の確保など早期の耐震化が求められる。県庁舎の他、防災拠点施設には市役所・町役場、市町総合支所、国土交通省事務所、警察庁舎、消防庁舎、災害拠点病院などがある。

提供:建通新聞社