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日本工業経済新聞社(埼玉)
2017/05/22

【埼玉】青年部会会長 橋英之氏インタビュー

 4月25日に開かれた第32回通常総会で、埼玉県電気工事工業組合青年部会の新会長に就任した橋英之氏。前会長の外村達也氏ら幹部から期待を託され、バトンを引き継いだ。「青年部会に入り多くの先輩方と知り合うことができ、仕事の幅や視野が広がりました。これまで指導していただいたことを引き継いで運営していきたい」と抱負を述べる。
 沼尻芳治理事長からは来年度に実施する『埼玉県電気工事技能競技大会』の開催に向けた、全面的な支援・協力を要請された。親会からは当然、時代に合った新たな事業への果敢な挑戦や、組織の活性化への貢献など大きな期待が寄せられている。
 「業界の景気は良くなってきている兆しはあるが、人材の不足、特に技術を継承していく意味でも、若手とベテランの間を取り持つ、中間層の不足が心配です」と担い手の問題はやはり深刻だ。
 「若い人たちがこの業界を選んでくれない。工業高校の生徒たちへの説明会などを通じて、興味を持ってもらい、理解を深めてもらうための取り組みを強化しています。ぜひともこの世界に入ってきてほしい。生徒個人の人生を左右する話でもあり、企業側にも労力とコストが掛かるため、お互いの理解を深め、なるべくミスマッチをなくしたい。そのための正確な情報のやり取りは継続する必要があります」と話す。
 その上で「埼玉の子どもたちにできる限りの技術協力をしたい。一生懸命頑張っている子どもたちには全力で指導をしてあげたい」と力強く語る。
 青年部会に集まる経営者や経営に携わる後継者の会員らとは、共通の話題について話すことができる。「困ったときや、悩み事を抱えたときなど、同じ業界の人間としてお互い話が通じ合う。こうした場を大切に有意義なものにしたい」。
 会社の創業者は父親である取締役会長の儀平氏。幼少期から背中を追ってきた息子の立場からは、「行き詰ったときなど、何気なく声を掛けてくれる一言に救われる場面がある」と、見習うべき点が多いと最近気付かされる。照れ隠しか「若いときにたくさん遊ぶことで、後々役立つこともあるのかと感心しました」と笑う。
 企業経営では、狭く深く狙っていくのか、広く浅く戦略を持つのか。それらのバランスも重要。「一つのことに集中して突き詰めるのも、いろいろなことに挑戦することで、新しい知識を武器に仕事を選ぶことも必要です。その企業、企業で違うでしょう。長年うちの会社は変化に対応してきたのかもしれません」と、父親の経営者としての手腕を認め、尊敬の念を持って、迷いなくその道を継承していくつもり。
 たかはし・ひでゆき。1973年9月3日生まれの43歳。3人兄弟の長男。シンテック梶i秩父郡長瀞町)専務取締役。夫人とは趣味のスキューバダイビングのショップで知り合った。妻、子ども2人との4人暮らし。