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日本工業経済新聞社(茨城)
2017/05/19

【茨城】ひたちなか市が統合校整備へ設計

ひたちなか市は17日、平磯・磯崎・阿字ヶ浦地区統合校建設にかかわる設計業務の一般競争入札を公告した。市内では初めてとなる施設一体型の小中一貫統合校で、計画床面積1万3000u。2018年度までに設計をまとめ、19〜20年度で施工、21年度の開校を予定。通学の利便性を高めるため、同校付近にひたちなか海浜鉄道湊線に新駅を設置する計画もある。総事業費約50億円を見込む大型事業がいよいよスタートする。
 これは、少子化による人口減少への対応および「中1ギャップ」への対策として阿字ケ浦小学校(阿字ヶ浦町744)、磯崎小学校(磯崎町4598)、平磯小学校(平磯町250)、平磯中学校(平磯町3550)、阿字ケ浦中学校(阿字ヶ浦町610)を統合して新たな小中一貫校を建設するもの。
 建設予定地は磯崎町入道5122ほか38筆で、敷地面積は5万8400u。18年度から用地取得の交渉に入る。同地はひたちなか海浜鉄道湊線の磯崎駅と平磯駅の中間に位置しており、統合校建設に合わせて同校の付近に湊線の新駅を設置する計画。
 施設は校舎棟、屋内運動場・武道場棟、プール管理棟などで構成。全体の計画床面積は1万3000u。
 校舎棟はRC造約9000uを想定。内部に普通教室(21室)、少人数学級(4室)、職員室、校長室、放送室、保健室、会議室(2室)、理科室(3室)、音楽室(2室)、多目的室・スペース(6室)、コンピューター室(2室)、図工室、生活科室、家庭科室(2室)、被服室、美術室、金工室、木工室、給食室、ランチルーム、配膳室(3室)、図書室、教育相談室などを設ける。
 屋内運動場・武道場棟はS造約3000uで計画。アリーナ2面、柔剣道場、学童保育室などを設置する。
 プールは25mコースのものを屋外に整備し、プール管理棟(約100u)も建設する。
 そのほか部室棟、屋外トイレ、自転車駐輪場、屋外倉庫、エレベータ、太陽光発電設備などを整備する。
 発注形式については現段階では未定だが、担当課は「教室棟と屋内運動場を別個で発注する可能性もある」と話す。
 設計委託の開札日は6月7日。予定価格は1億6102万円(税抜き)で、履行期間は19年2月28日まで。