トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日本工業経済新聞社(茨城)
2017/05/20

【茨城】那珂市が統合幼稚園年度内着工へ

 那珂市は(仮称)市立幼稚園の建設に向け、現在は設計の策定を進めている。計画ではことし10月末までに設計をまとめ、年度内の着工、2019年度の開園を目指す。園舎建設工事および施工監理委託の費用として2カ年総額5億548万4000円の継続費を設定。外構工事費については約1億4000万円を見込んでおり、次年度の予算に計上する予定。
 市内にある公立幼稚園(横堀幼稚園、菅谷幼稚園、菅谷西幼稚園、五台幼稚園、芳野幼稚園)はいずれも園児数が減少傾向にある。また、最も新しい菅谷西幼稚園でも建設から40年近くが経過し、老朽化が顕著になっている。
 こうした状況を踏まえ、市は園児の安全と教育の質の確保を目的として、5つの幼稚園を1カ所に集約する統合幼稚園の新設を決定。ことし2月、設計者に轄設計事務所(水戸市)を選定した。
 事業費として園舎建設工事および施工監理委託に2カ年総額5億548万4000円(17年度=1億5164万5000円、18年度=3億5383万9000円)の継続費を設定。また、造成工事費として3240万円を予算化している。外構工事の事業費は本年度予算には計上されていないが、市が策定した基本計画によれば1億4688万円と試算。18年度の予算に盛り込まれる見通しだ。
 整備スケジュールは、秋口に造成工事を指名競争入札で発注。その後、早ければ来年1月に建築工事を発注する。予定工期は330日間。
 建設場所は菅谷地内、県道31号線を挟み市役所の向かいの山林で、敷地面積は約9500u。
 施設規模はW造平屋、約1500u。施設内には通風や採光に十分配慮した保育室(6室)、異年齢児の交流に利用できる多目的スペース、入園式や卒園式で利用する遊戯室、預かり保育室、未就園児の子育て支援室、会議室、保健室などを設ける。トイレは園児用と大人用を整備する。
 外部空間には運動会を想定して直線コース、トラックコースを設けることができる広さを確保。屋外備品などを収納できる倉庫も設置する。園児が自然を感じられるよう樹木を配置し、夏場に利用できるプール(常設またはユニット型、組立型)も設置する。
 園児数の定員は210人(4歳児105人、5歳児105人)、教職員数は20人程度を見込む。