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建設経済新聞社
2017/05/29

【京都】プロロジスパーク京田辺 設計・施工は清水建設

 物流不動産の所有・運営・開発を手がけるプロロジス(日本本社。代表取締役社長山田御酒氏、東京都千代田区丸の内2丁目7−3東京ビルディング21階)は26日、京田辺市に計画の大型物流施設「プロロジスパーク京田辺」の起工式を行った。
 起工式には、プロロジスの山田社長、山下晃正京都府副知事、石井明三京田辺市長などの行政関係者、設計・施工を担当する清水建設鰍フ今木繁行代表取締役副社長らが出席した。
 計画によると、新名神高速道路八幡京田辺ジャンクション・インターチェンジ及び第二京阪道路京田辺松井インターチェンジから約300mに位置する府道交野久御山線沿いの京田辺市松井宮田1他の敷地6万9701・56uに、RC造+S造6階建、延16万1356・73uの物流施設を建設する。完成予定は30年10月。
 上り、下りのダブルの専用ランプウェイにより、各階のトラックバースに大型車両(45フィートコンテナトレーラー)が直接乗り入れ可能な仕様とする。
 ワンフロアは最大約2万1800uのスペースを確保し、最小約4200uから利用可能で幅広い物流ニーズに対応する。
 施設内で働く人が快適に過ごせるようカフェテリアやコンビニを設置し、入居カスタマーのニーズ多角化に応える。
 プロロジスのマルチテナント型施設では初の取り組みとして、倉庫の床や壁の一部の断熱仕様を変更し、冷蔵ニーズに応えるエリアを設定。一般的なマルチテナント型施設と異なり、冷凍・冷蔵対応の入居時工事を軽減可能な仕様とすることで、入居企業のイニシャルコスト削減と工期短縮を図る。
 施設全体の事業継続性を考慮した停電・断水対策を行うほか、地域環境へ配慮し既存緑地の保全と整備などを実施する。省エネルギーへの取り組みとして、全館LED照明を採用するほか、車両の通行や自然光の明るさを感知して照度を調整する制御システムを採用し、エネルギー消費を一層削減する。合わせて井戸水などの採用も検討する。これらの取り組みでCASBEE最高ランクのSを取得する。

 同市は、27年7月に関係部局の若手職員で構成する道の駅的な施設の設置検討に係る庁内ワーキング会議を立ち上げ。全国の道の駅的施設での成功事例のとりまとめ、同市の北部地域と南部地域での設置を想定した施設案をまとめるなどしている。