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北海道建設新聞社
2017/05/31

【北海道】6割強が施行成績80点以上ー開発局の16年度ICT活用工事 

 北海道開発局の2016年度工事施工成績のうち、実施初年度となったICT(情報通信技術)活用工事は19件で、80点以上の高得点を獲得した工事は63.2%に当たる12件に上ることが本紙調査で分かった。同等級の一般土木80点以上の工事に比べて22.9ポイントの上昇。評価項目のうち創意工夫に対するインセンティブが高得点につながった。
 国土交通省は16年度を「生産性革命元年」と位置付け、調査・測量から設計、施工、検査、維持管理・更新まで全ての建設生産プロセスにICTを活用する「i―Construction」を提唱。これを受けて開発局も16年度に道路、河川、空港の工事19件をICT対象工事とした。
 80点以上の内訳は82点が3件、81点が2件、80点が7件。細目別評点で満点が最も多かったのが「創意工夫(配点5.7点)」。19件中6件が満点で、平均は5点だった。これに次いで満点が多いのは「対外関係(3.7点)」の3件(平均3.2点)、「配置技術者(4.1点)」の2件(3.4点)、「出来栄え(8.5点)」の1件(7.3点)という状況。
 ICT活用以外の道路、河川、空港部門におけるB等級以上の工事を見ると、80点以上は372件中150件で、40.3%にとどまっている。
 「創意工夫」は、ICT工事がスタートした16年度、普及拡大を図る一環としてインセンティブを与えている項目で、これが点数アップに結び付いた形だ。
 同局では17年度もICT活用工事のさらなる拡大に取り組む考え。開発局技術管理課では「担い手不足の穴を埋める上で、ICT活用に備えてほしい」と導入を呼び掛けている。
 ICT活用工事80点以上は次の通り。
 ◇82点▽44号釧路町別保中央東改良(辻谷建設)▽道横断道陸別町日宗橋下部(宮坂建設工業)▽十勝川改修羽帯築堤外(宮坂建設工業)
 ◇81点▽44号釧路町別保西改良(小針土建)▽道横断道釧路市湯波内西改良(白崎建設)
 ◇80点▽40号音威子府村音威子府改良(宮坂建設工業・しずお建設運輸JV)▽函館新外環状道路函館市東山中央改良(田中組)▽道央圏連絡道路千歳市泉郷改良(砂子組)▽日高自動車道新冠町共栄改良(北興工業)▽44号釧路町別保中央改良(宮坂建設工業・山根土建JV)▽十勝川改修新川上流河道掘削(萩原建設工業)▽石狩川改修上新篠津築堤河道掘削(植村建設)