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北陸工業新聞社
2017/05/31

【富山】酒井正人理事長を再任/県生コン工業組合が通常総会

 富山県生コンクリート工業組合の第40回通常総会が30日、富山市のホテルグランテラス富山で開かれた。議案審議では、17年度事業計画などを承認するとともに、任期満了に伴う役員選出で、酒井正人理事長(富山支部)を再任した。
 この日は委任状19名を含め、全組合員の34名が出席。あいさつに立った酒井理事長は「直近の出荷量のピークは平成22年の158万立方メートルだが、昨年度は80万6000立方メートルとほぼ半減。新年度の積み上げでは77万3000立方メートルと一段と減る厳しい状況が続いている」と現状を説明し、「生コンは社会資本の大切な基礎資材の一つ。良いコンクリートを安定的に適切な価格で提供することが使命」と話した。
 さらに、「品質の維持向上を図るとともに、フライアッシュを使ったコンクリートで長寿命化に努める。将来の骨材のあり方に関する検討の時期にも入ってきた。これからも生コンが果たす役割を自覚し、誇りを持って事業に取り組んでいきたい」と述べた。
 17年度の事業方針として、公共需要の大幅な減少が続き、需要回復の見通しが立たないことから、出荷量を対前年度実績比95・8%の77万3000立方メートルと見込んだ。また、品質管理監査会議の指導の下で、生コンの品質管理の徹底と安定供給に努め、フライアッシュコンクリートやコンクリート舗装といった新規需要を、公共機関などへ積極的に働きかけ需要の開拓に努力していく。
 重点事業には、(1)組織の強化・需要の開拓等(2)品質管理体制の充実強化(3)試験場の充実強化―を挙げた。
 理事長以外の主な役員では、副理事長に大愛富美子、益山和之、小原紀久雄、高田重弘の4氏、専務理事には新たに岡崎光信氏を選出。
 なお、総会に先立ち、県土木部建設技術企画課の茂崎忠博主幹による記念講演会「最近の土木行政に関する話題について」も開かれた。

hokuriku