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日本工業経済新聞社(山梨)
2017/06/05

【山梨】358号遠光寺北交差点拡幅事業化を

 県県土整備部は、国道358号(平和通り)遠光寺北交差点(甲府市伊勢)の改良拡幅の事業化を目指している。県の公共事業評価委員会(2日)に事前評価事業として概要を説明した。交差点前後350m区間の改良拡幅へ、2017年度から測量・設計に着手する計画で、リニア中央新幹線の開業予定(27年)の前までに完成させたい意向。
 国道358号遠光寺北交差点は県道甲府笛吹線と交差しているが、交差点の前後で下り車線が2車線から1車線に縮小し、朝夕に著しい渋滞が発生している。そのため、下り線前後の1車線を2車線に拡幅改良することを計画。
 計画概要は、道路改良L350mで、幅員は15m(23m)。総事業費は約20億円(国11億8800万円、県8億1200万円)。着手年度は17年度で、完成見込年度は26年度。
 事業評価については、費用15億円、便益36億8000万円、費用便益比2・4で、国の採択基準1・0を超えている。渋滞解消のため現況交差点を中心とした現道拡幅改良計画とした。
 事業計画の熟度については、県のリニア環境未来都市整備方針や県バス交通ネットワーク再生計画において、リニア駅と甲府駅を結ぶ国道358号の速達性・定時性の向上を求められており、リニア開業までに整備を完了する必要がある。県内の主要渋滞箇所であり、渋滞解消への県民の期待は大きい。そのため事業実施を妥当と判断し、委員会に諮った。質疑で委員会からも、早期事業着手を望む意見が聞かれた。
 県が提示した年度別の整備内容は次のとおり(カッコ内は事業費)。
 ◆17年度=測量・設計(2000万円)
 ◆18年度=設計・用地測量(5000万円)
 ◆19年度=用地調査・用地取得(1億2000万円)
 ◆20年度=用地取得(2億円)
 ◆21年度=用地取得(3億円)
 ◆22年度=用地取得(3億円)
 ◆23年度=用地取得・道路改良工事(3億円)
 ◆24年度=道路改良工事(2億円)
 ◆25年度=道路改良工事(3億円)
 ◆26年度=道路改良工事(2億1000万円)