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日本工業経済新聞社(茨城)
2017/06/06

【茨城】県警が新つくば警察署建設の建築を6月公告

 県警察本部は、2020年度の開署を目指し(仮称)つくば警察署の建設工事を3件分離で発注する。庁舎棟の建築工事は6月中に一般競争入札を公告、電気設備工事と機械設備工事は7月後半に公告する。着工は10月を見込む。庁舎棟はRC造5階建て、延べ約5600u。当初予算では警察施設再編整備費に2億5417万8000円を計上したほか、18〜19年度の債務負担行為で22億9381万6000円を設定している。
 建設地は学園の森3丁目50番2ほかの約2万u。つくばエクスプレス研究学園駅から北へ2qの葛城地区内で、国道408号「国土地理院前」近くに位置。敷地内にRC造5階建て、延べ約5600uの庁舎棟、S造平屋、約1200uの付属棟、W造平屋、76uの署長公舎、雨水浸透貯留槽、駐車場などを整備する。
 庁舎棟内には各執務室、講習会場、会議場、道場(柔剣道場)、留置施設、更衣室、当直室、倉庫を配する。付属棟には車庫、倉庫、霊安室、検視室、証拠品(車両)倉庫を、署長公舎にはリビング、ダイニング、キッチン、寝室を配する。
 基本設計は渇。須賀満夫建築設計事務所(水戸市)と渇ヘ野正博建築設計事務所(つくば市)のJVが担当。実施設計は鞄山設計(東京都千代田区)とつくば建築設計事務所梶i龍ケ崎市)のJVが昨年度に策定した。
 6月中に庁舎棟の建築工事に係る一般競争入札を公告し、機械設備工事と電気設備工事は7月後半に公告。10月に着工し、19年度内の工事完了、20年度当初からの供用開始を目指す。付属棟や署長公舎、外構工事などは19年度に発注する予定。
 県警察は現在、つくば市につくば中央警察署とつくば北警察署の2つの警察署を配置しており、このうちつくば中央警察署は1980年3月の建設から約36年が経過。建設時と2015年を比較すると、人口や事件・事故が大幅に増加している上、署員数も開署当初の約2・4倍で庁舎の狭隘化が著しく、会議スペースもとれず、来庁者用の駐車場も十分に確保できない状況。
 つくば北警察署は規模が小さく、重大事件発生時や大規模災害発生時などにおける初動体制が十分とは言えない状況となっていることから、警察署の統合による体制強化および同一行政区域における一体的な警察活動の推進を目的に2つの警察署を統合し、新たな警察署を設置することとなった。