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日本工業経済新聞社(茨城)
2017/06/07

【茨城】結城市が新庁舎建設の基本設計まとめる

 結城市が進める新庁舎建設の基本設計がまとまった。「安全で市民が快適に利用できる新庁舎」を目指し、市民文化センターアクロス南側のシビックセンター用地に、S造5階建て、延べ約1万360uの規模で建設する。庁舎東側には車庫棟を整備し、アクロスとの共用駐車場などと合わせて412台分の駐車場を確保する。6月中にも、基本設計を担当した葛v米設計(東京都江東区)に実施設計を随意契約で委託する見通し。2017年度内に実施設計を策定し、18年度早期に建設工事の一般競争入札を公告したい考え。同年度中に着工し、20年度の完成を目指していく。
 既存庁舎は設備機器なども含めて老朽化が進んでおり、耐震性の不足、防災拠点機能の未整備、狭隘化や分散化といった問題もあることから、新たな庁舎を整備することとなった。
 整備コンセプトには◇市民が使いやすく人に優しい庁舎◇防災拠点として安全で安心な庁舎◇環境に配慮し、経済性に優れた庁舎◇人々が集い市民に開かれた庁舎◇市やまちづくりのシンボルとして、市民が誇りを持てる庁舎―を掲げている。
 建設予定地は中央町2ほかで、アクロス南側駐車場の用地。敷地面積は約1万6122u。南部中央公園の東側に立地しており、公園やアクロスと連携し、活発なまちづくりを推進する。
 また、敷地西側には駅南中央通りの都市計画道路3・4・14(W16m)、北側には都市計画道路3・4・51(W16m)、東側には区画道路(W6m)、南側には歩行者専用道路(W4m)が走る。
 新庁舎は、S造地上5階建て(塔屋1階)、延べ約1万360u、高さ約27mを想定。主要構造は免震構造を基本としており、大地震に備えて耐震性を確保し、災害時の司令塔として活用する。また、非常用発電機も設置する。
 庁舎下を免震層とし、1階には市民利用の多い窓口部署を配置するほか、市民の交流スペースを設ける。2〜3階に教育・事業部署、4階に市長関係諸室や会議室、5階に議場などを配置する。また、5階上には熱源機械置場を置く。
 環境面では、庇を備えたバルコニーや高遮熱ガラスを設置し、環境負荷の低減を図るほか、太陽光などの自然エネルギーの活用を検討していく。
 配置計画によると、敷地南東側に庁舎を配置し、北側のアクロスとの中間に共用駐車場約300台、庁舎西側に庁舎用駐車場約60台、同東側に車庫棟などの公用車駐車場約50台を整備する計画。アクロス東側駐車場(約100台)を除き、計412台を確保する。
 なお、基本計画で検討していた立体駐車場については、庁舎南側をはじめとする周囲の市有地を活用することで、混雑時も台数を確保できると判断し、建設を中止した。
 当初予算には実施設計委託料1億2954万3000円を計上。概算事業費は総額54億3000万円を見込んでいる。