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北陸工業新聞社
2017/06/12

【石川】2つの「ハイアット」がやってくる/金沢駅西プロジェクト−TheKanazawa(下)/山野市長「金沢のグレードをアップ」/世界の富裕層に照準

 会見で日本ハイアット代表取締役の阿部博英氏は『セントリック』のブランドについて「そのまちの個性がホテル全体に溢れ、そのまちを表すのがコンセプト」と述べ、伝統的なホテルと違って誰もが気軽に立ち寄れ、「ソーシャルスペースは人が交流する情報収集の拠点となり、ライブラリーには旅やまちにまつわる本が用意され、旅の期待が高まる。もちろん、パソコンで街の情報も検索できる」という。
 さらに「客室は快適性と機能性に優れ、疲れた体を休め、遊び心あふれるデザイン。ダイニング・バーは宿泊客だけでなく地元の人も集える」とアピール。まちの魅力を発信しながら、世界とネットワークで結ばれるとした。客層は『セントリック』がアクティブに街を楽しむ洗練されたライフスタイルの提案から、レジャー個人客やカップル、夫婦、ひとり旅、小グループ。『ハウス』は自宅のようにゆったりと寛げる長期滞在型から、レジャー個人客をはじめ、ファミリー、シニア世代、長期出張者を狙う。
 料金は『ハイアット』が3万円台、『ハウス』が2万5000円台としている。阿部氏は金沢でこの2つのブランドを揃えることについて「デュアルブランド、同じロケーションに2つのブランドを提供する国内初の試み」と意気込みをみせる。
 記者団から長期滞在型のニーズを問われると同氏は「これまで1、2泊がほとんどだったが、それは長く滞在できる施設がなかったからであり、ここから能登や富山、白川郷などに行ける拠点になる。マーケットを創造でき、十分にチャンスがある」と答え、山野市長は「富裕層の受け入れに必要な研修やソフト面をアドバイスする会合などを設けたい。(ハイアットの)素晴らしいハードにしっかり応えていきたい」と語った。
 今後の事業スケジュールとしては2018年1月に金沢市から土地の引き渡しが行われ、2月に着工する予定。その後、20年5月に竣工させ、東京オリンピックを目前に控えた6月の開業目指す。山野市長は今回のプロジェクトで2つの事を期待している。「一つはハイアットグループが持つネットワークで世界の富裕層に来てもらうこと。もう一つはハイアットを利用するお客さんのネットワークで金沢というブランドを発信し、都市のグレードを高めていきたい。そんな思いで取り組んでいる」と期待を寄せ、「オリックスからの案を採用し、ハイアットとともに金沢のまちをつくっていきたい」との決意をにじませた。
 金沢市とオリックス、日本ハイアットの3者による200億円強と言われる巨大プロジェクト『The Kanazawa』の旅はこれから本番を迎える。

hokuriku