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建通新聞社(東京)
2017/06/09

【東京】都 日の出ふ頭陸閘再整備へ検討着手

東京都港湾局は「平成29年度東京港海岸保全施設(陸こう)計画調査」業務を中央コンサルタンツ(新宿区)に委託した。海岸保全施設の高潮・津波対策として実施する日の出ふ頭の陸閘(りくこう)再整備に向けて、既存防潮堤の切り回しにより新設・撤去する防潮堤の構造や、新設する陸閘の位置・形状、操作の遠制化に伴う高潮対策センターの増築や機器配置を検討し、年内に取りまとめる。
 都は高潮や津波などの発生時に内陸部へ浸水を防ぐため、月島ふ頭や竹芝ふ頭など3地区5カ所の陸閘を廃止して防潮堤の開口部をなくし、日の出ふ頭に新設する2カ所を含めた3カ所の陸閘を遠隔制御化する。
 日の出ふ頭(港区海岸2丁目)では、既存の防潮堤を切り回して、ふ頭出入り口部に遠隔制御による新たな陸閘を設置し、既存の「G―2」陸閘を廃止する。
 事業の実施に当たり、切り回して新設する防潮堤の構造や位置、スロープ化に伴う路面下の防潮堤の構造、新たに整備する陸閘の位置や形状、既存道路の構造変更や信号機など付帯施設の移設、これらの大まかな施工手順について検討し、概算工事費を算出する。
 また、遠隔操作を行う高潮対策センターに新たに設置する監視モニターや操作卓といったシステム機器・設備について、既存施設の再配置も含めて考える。併せてセンターそのものの増築も検討し、複数の整備案をまとめる。

提供:建通新聞社