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建通新聞社(静岡)
2017/06/14

【静岡】静岡県静岡市 歴文施設基本設計 公募型プロポで

 静岡市は、歴史文化施設建設の建築基本設計を6月下旬に公募型プロポーザル方式で公告する。基本計画はあるものの、規模や構造まで含め、自由度の高い提案を求めていく方針。
 7月下旬までに参加表明書の提出を求め、8月上旬に第1次審査を行い複数社を選出する。9月下旬を技術提案書の提出期限として、10月上旬のヒアリングを経て第2次審査を行い、11月の契約を目指す。実施設計は2018年度、工事は19、20年度で行い、21年度中にオープンする。プロポーザルの審査員は、一部基本計画策定に携わった有識者も含め、学識経験者と市の関係者を含む7人で構成する。
 建設地は葵区追手町4ノ16の旧青葉小学校跡地8400平方b、歴史文化施設建設と民間施設誘致を決めている。歴史文化施設と民間施設用地の配分についてもプロポーザルで提案を求めるが、今後、公告までに最低限の民間施設用地を決定して提示する。北側(お堀側)6、7割の敷地を歴史文化施設に充てるとみられる。
 プロポーザル提案では、施設配置、階層、構造など、改めて自由な提案を求めることにしているが、基本計画では3階建て延べ約5000平方bを想定しており、大きく逸脱することはないと予想される。
 今回の建築基本設計では、技術提案には関係ないが、既存校舎棟(体育館を含む)の解体設計も行う。既存施設の規模は、鉄骨鉄筋コンクリート造4階建て延べ4300平方b。
 また、展示設計については、現在公募型プロポーザルの手続き中で、6月30日までに技術提案を求めている。1次選考が7月4日、ヒアリングの上、7月中旬に決定する。納期は17年度末まで。この他、基本設計委託先の選考状況をにらみながら地質調査も発注する。
 基本計画による施設規模は、展示エリア1350平方b、ビジターセンターエリア1150平方b、市民交流エリア580平方b、収蔵エリア1210平方b、管理運営エリア410平方b、その他300平方b。展示は、常設展示、企画展示、地域学習展示室を設け、徳川家康を柱に、今川氏や東海道の交流をテーマ展示することになっている。

提供:建通新聞社
(2017/6/14)

建通新聞社 静岡支社