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北陸工業新聞社
2017/06/28

【石川】40年間で1349億円負担/中能登町公共施設更新推計/総合管理計画策定

 中能登町は、将来にわたって持続可能な行政サービスを維持する目的で公共施設の更新や統廃合などの方針を示した「公共施設等総合管理計画」(16〜25年度)を策定した。今後40年間(16〜55年度)に負担する投資的経費の見通しとして、建築系とインフラ系を合わせ総額1349億6000万円、年平均で33億7000万円になると推計した。
 このうち建築系は総額598億9000万円、年平均15億円の更新費が必要になると試算。町はこうした将来見込まれる財政負担の軽減へ向け、建築系の延べ床面積総量を26年度までに25%、55年度に56%を削減する目標を設定した。計画的に統廃合や大規模改修などを実施し、「PPP/PFI」など民間のアイデア・ノウハウの活用も検討していく。
 インフラ系に関しては、予防保全型による長寿命化計画を進め、適切な維持管理に取り組んでいく方針とした。
 建築系公共施設の将来のあり方では▽まなびや館、ふるさと創修館、カルチャーセンター飛翔は統廃合を検討▽久江体育センター、スポーツセンターろくせい内弓道場、金丸体育館、鹿西武道館は統廃合を検討▽旧鳥屋小、旧鹿西小給食センターは転用・除却を検討▽公営住宅は建て替え・改修時期を見極め、集約化の検討も含め実施―などの方針が示された。
 鹿島、鳥屋、鹿西の町役場3庁舎の統合整備については、建設場所によって既存庁舎の活用を検討することなどが盛り込まれた。
 町が保有する建築系公共施設の延べ床面積合計は3万1269・46平方メートル。学校教育系が26・2%と最も多く、スポーツ・レクリエーション施設が9・8%と続く。一方インフラ系は、道路(1020路線)40万252メートル、橋りょう(249橋)1692メートル、公園(38カ所)29万6178平方メートル、上水道22万5609メートル、下水道25万5069メートル。

hokuriku