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日本工業経済新聞社(山梨)
2017/06/29

【山梨】総合球技場、リニア駅前の場合

 総合球技場の建設候補地2カ所の一つであるリニア駅前の検討状況について、後藤斎知事は県議会代表質問(27日)での答弁で「駅舎に近接して施工することに伴う課題や、リニア環境未来都市整備方針に掲げた観光交流・産業振興エリアの確保に対する影響などの検討を進めている。課題やメリットの精査をし、来月中には総合球技場の建設場所を決定してまいります」と述べた。
 皆川巖議員(自民党誠心会)の質問に答えた。
 後藤知事は答弁で、リニア駅周辺と近郊エリアを対象に本年3月に策定したリニア環境未来都市整備方針を踏まえ、「リニア駅南側に駅への進入路を設置すると、そのエリアは三つの区画に分けられる。2万人規模の総合球技場は、このうち最大の区画である駅舎正面の概ね南北240m、東西170mの区画に整備することになり、駅舎に近接した施工となる可能性がある」と指摘。
 さらに「他の区画に総合球技場用の駐車スペースなどを確保すると、これらの整備により駅南エリアの相当部分を占めることが想定される」と検討状況を説明した。
 そのため「駅舎に近接して施工することに伴う課題や、整備方針に掲げた観光交流・産業振興エリアとしての機能の確保に対する影響などについて、検討を進めている。引き続き、課題やメリットの精査をし、地元に対して丁寧な説明に努めながら、来月中には総合球技場の建設場所を決定してまいります」と答弁した。
 県が挙げている総合球技場の建設候補地は、リニア駅南側と小瀬スポーツ公園周辺。建設場所の決定時期について後藤知事は、県議会での所信表明(22日)で「来月中には建設場所を決定」と明らかにした。
 県では、関係する地元自治会に対して、候補地を2カ所に絞り込んだ経緯や、交通への影響、スタジアムの有する機能などを説明。地元では、騒音や渋滞対策、リニア開業を見据えた地域活性化策などを要望しており、県議会も多くの提案・要望を提出している。
 後藤知事は所信表明で「ご要望やご意見を踏まえながら、立地、整備・運営、機能の視点で両候補地のメリットや課題を整理している。来月中には総合球技場の建設場所を決定してまいります」と述べている。
 皆川議員は代表質問で、リニア環境未来都市整備方針の推進には、総合球技場の建設場所の早期決定が必要と指摘。建設場所の検討状況についてただした。
 さらに、県によるリニア駅南側での総合球技場の配置スペースの説明で、「リニア駅正面の大部分のスペースが総合球技場で占められるという印象を持った」と述べ、この課題に対する検討状況を質問した。