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建通新聞社(中部)
2017/07/12

【愛知】田原市 新斎場施設整備基本計画を策定 

 田原市は、老朽化した田原斎場と渥美斎場を集約して新斎場を整備するため、「新斎場施設整備基本計画」を策定した。2021年度の新施設の稼働を目指す。民間活力導入(PFI)の可否については引き続き検討する。
 新斎場の建設地は、現田原斎場周辺(田原町衣笠地内)で、現在の田原斎場を拡張して整備を進める。施設概要は、建設計画面積約3700平方b、敷地計画面積約1万5800平方b、計画火葬炉数人体炉5基、動物炉1基。施設は、火葬炉室、告別室兼収骨室、待合室、待合ホール、授乳室―など。
 同市では、7月27日に田原斎場建て替えに伴う都市計画変更の原案について説明会を市役所で開催する。
 17年度事業では、建設用地物件補償調査を東三河街づくり整備協会(豊橋市)に委託し、9月8日までに補償調査を完了する。また、建設に伴う都市計画変更決定申請支援を中日本建設コンサルタント豊橋事務所(豊橋市)に委託し、2018年3月16日までに、事前協議資料の作成などを進める。この他、建設地環境影響調査を17年度事業で発注する。
 基本計画策定の中で、検討していたPFIの可能性については、継続して審議することになった。このため、17年度事業で予算計上した、建設地の造成設計や測量、地質調査については未定としている。
 現在の田原斎場は、火葬棟と葬祭棟により構成する鉄筋コンクリート造2階建て延べ1314平方b。火葬炉は4基。駐車場は90台分を備える。1982年に完成した。所在地は、田原町衣笠1ノ19で、敷地面積6458平方b。
 渥美斎場は、火葬棟と待合棟により構成する鉄筋コンクリート造平屋462平方b。火葬炉は2基。駐車場は36台分を備える。81年に完成。所在地は、福江町清荒子1ノ1で、敷地面積3377平方b。
 田原斎場と渥美斎場では、いずれも施設の老朽化が進む一方、今後も高齢化による火葬件数の増加が見込まれる。このため、現施設では利用に支障を来すことが想定されることから、早期に両斎場を集約して新斎場を整備する方針を打ち出した。

提供:建通新聞社