トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

北陸工業新聞社
2017/07/12

【富山】建設功労大臣表彰/建設事業に不可欠な業界/日本建設機械レンタル協会常任理事高野泰行氏/「モットーは「信頼の絆」」

 2017年度の建設事業関係功労国土交通大臣表彰に、高野工会代表取締役で日本建設機械レンタル協会常任理事の高野泰行氏が選ばれた。長年にわたり建設機械業に精励するとともに、関係団体の役員として業界の発展に寄与してきたことが認められた。受賞について「周囲の支えがあったからこそ」と謙虚に受け止めつつ、「長い間この業界に携わってきたことが評価されたと思うし、北陸支部の代表として賞を受けたい」と胸を張る。
 建設産業は経営の合理化などから、年々建設機械器具のレンタル・リースへの依存度が増し、国内の建機レンタル化率は約60%に及ぶという。「建設事業の推進には、我々の業界が不可欠」と自負。だからこそ「お客さまにより良い機械を使っていただくため、しっかり点検・整備を行い、安全に作業をしていただくこと」を目標とする。協会としても建設機械整備技能士など各種資格の取得を積極的にバックアップしている。
 国土交通省が推進するICT技術には協会を挙げて対応しているが、「大手はかなり進んでいるけど、地域企業としてはまだまだ」といった状況だ。ただし「建設労働者が減少していく中、これから様々な工事にICTが活用されるだろう」と時代の潮流と認識し、「いずれ取り組む必要がある」と先を見据える。
 汎用建設機械を中心に、高所作業機やレンタカー、トイレ、仮設機材、測量機器などを取り扱い、総合レンタル業を目指す高野工会。自身は01年に長兄の死去に伴い代表取締役に就任した。景気が低迷した時期には、他社との差別化を図り、競争に打ち勝つために「社員は各資格取得に励み、会社もISO(9001、14001)の認証を取得するなど、各々がレベルアップに努めた」と振り返る。「わが社のモットーは「信頼の絆」。長く付き合える、味のある会社でありたい」と願う。
 ◇  ◆  ◇
 たかの・やすゆき 1949年生まれ、68歳。神奈川大学法学部卒。民間企業を経て、74年に高野工会に入社し、2001年に取締役に就任した。11年に前身の全国建設機械器具リース業協会常任理事に就任し、現在に至る。建設荷役車両安全技術協会富山県支部理事、富山県レンタカー協会理事も務める。とやまスローライフ・フィールド(富山市開ケ丘)に農園を所有し、休日には野菜づくりに汗を流す。富山市安野屋在住。

hokuriku