飛騨市は、デザインビルド方式で再整備を行う星の駅宙(スカイ)ドーム・神岡の再整備で、事業者を乃村工芸社(名古屋市中区)に決定した。詳細設計を2017年度内にまとめ、18年度に工事に着手し、19年度当初のオープンを目指す。総事業費は4億5000万円。
星の駅宙ドーム・神岡(神岡町夕陽ケ丘6)の施設規模は、鉄筋コンクリート造2階建て延べ1500平方b。この施設内の一角にニュートリノコーナーがあるが、スーパーカミオカンデで行われている研究内容をもっと分かりやすく紹介する機能を充実させるために既存の売店部分を全て改修する。
このため、物販用の施設をドーム近くに増築し移転を完了してから工事に入る。増築する施設の規模は、鉄骨造平屋146平方b。現在、物販施設の設計をイグチ建築設計室(飛騨市)で進めており、9月29日までにまとめる。工事は設計が完了次第発注し、年内の完成を目指す。18年度早期に移転を完了してから再整備の工事に着手する考えだ。
ドーム再整備の基本計画・基本設計も乃村工芸社(名古屋市中区)が担当した。
基本計画段階での内容としては、スーパーカミオカンデの模型や、大型低温重力波望遠鏡「KAGRA」のレプリカなどを配置する他、ニュートリノを開設する映像アトラクションを中央部に配置。その周りにニュートリノをコンセプトにしたカフェ、展示品、ゲームなどを設置することなどを盛り込んでいる。この内容を基に詳細設計を詰める。
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建通新聞社(2017/07/13)