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建通新聞社四国
2017/07/18

【高知】高知県内小中学校20棟が未耐震 文科省調べ

 文部科学省が2017年4月1日現在でまとめた公立学校の耐震改修状況の調査結果によると、高知県内の小中学校耐震化率は97・8%で、前年度より2・9ポイント上昇した。耐震性のない建物は20棟で、前年度の48棟の半数以下となった。
 耐震性のない建物は、高知市に6棟、須崎市に1棟、宿毛市に5棟、土佐清水市に4棟、いの町に4棟。残る市町村と学校組合の耐震化率は100%。
 高知市では、昭和小学校、横浜小学校、三里小学校、高須小学校、鴨田小学校、朝倉第二小学校の給食棟が未耐震。市教育委員会によると、全ての施設で補強設計は完了しているが、工事中は一時的に給食の調理ができなくなるため、補強の時期は決まっていないという。
 須崎市では、須崎小学校給食棟が未耐震。同市では、学校給食センター建設の計画があるため、給食棟を耐震化する予定は現状ではないという。
 宿毛市では、宿毛小学校の体育館と校舎4棟が未耐震。体育館は改築するため、7日に解体の入札を行った。校舎の建て替えも順次検討している。
 土佐清水市は、中浜小学校校舎(2棟)、足摺岬小学校校舎、幡陽小学校体育館が未耐震。このうち中浜小は18年度に清水小と統合予定。残る2校も同時期に統合予定だったが、地元の要望もあり先延ばしとなっている。
 いの町は、伊野小学校校舎と体育館、枝川小学校給食棟と昇降所棟が未耐震。このうち伊野小の新校舎は7月末に完成予定。
 また幼稚園と特別支援学校の耐震化率は100%。高校は高知西高校渡り廊下の1棟のみ未耐震だが、同校敷地で進められている高知国際中・高校施設整備の中で、18年度に解体する予定。

提供:建通新聞社