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建通新聞社四国
2017/07/18

【愛媛】愛媛県内の小中学校施設の耐震化状況

 愛媛県内の小中学校施設の耐震化率は94・9%で全国43位となっている。文部科学省が毎年行っている公立学校施設の耐震改修状況調査の2016年度結果(4月1日現在)がまとまったもので、前年度より3・3%上昇、順位も2ランクアップしたものの、依然として全国平均の98・8%を4ポイント近く下回っている。また調査結果の中で、「耐震性がない建物の残棟数が多い設置者」として、西条市を全国6位(39棟)としているが、西条市は「独自工法で対策」として校舎については100%耐震改修済みと公表した。
 県内公立小中学校の全棟数は1452棟。うち耐震性のないとされる建物は74棟で、耐震率は94・9%となっている。
 県内自治体で小中学校施設の耐震化が完了しているのは松山市、今治市、新居浜市、伊予市、四国中央市、西予市、東温市、上島町、久万高原町、砥部町、伊方町、松野町、鬼北町、愛南町の7市7町。
 反面、宇和島市、八幡浜市、西条市、大洲市、松前町、内子町の6市町が未完了となっており、宇和島市は全棟数110棟のうち11棟が未整備で、耐震化率は90・0%。八幡浜市は全棟数50棟のうち7棟が未整備で、耐震化率は86・0%。大洲市は全棟数67棟のうち20棟が未整備で、耐震化率は70・1%。松前町は全棟数26棟のうち1棟が未整備で、耐震化率は96・2%。内子町は全棟数35棟のうち1棟が未整備で、耐震化率は97・1%となっている。
 西条市では、08年度から市内の鉄筋コンクリート造の校舎などの耐震補強として、SRF工法(包帯補強)を採用し耐震化を進めており、校舎については100%耐震改修済みとする。同市の未改修棟は体育館など5棟あり、3棟が改築中、残りは東予東中技術室と西条西中体育館の2棟となっている。
 一方、公立幼稚園の耐震化状況は、県内全棟数56棟のうち耐震性のないとされる建物は4棟で、耐震率は92・9%、全国順位は29位となっている。
 未耐震化4棟のうち、管理者別では松山市が1棟、今治市が2棟、西条市が1棟となっており、松山市は17年度に荏原幼稚園を改築し、耐震化は完了する。西条市は小中学校と同様に独自補強で完了済みとする。

提供:建通新聞社