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日刊建設タイムズ社
2017/07/19

【千葉】北側区域2・8haを追加編入/成田市/附属病院地区計画を変更/県と事前協議、10月の決定へ

 成田市都市計画課は、昨年12月に都市計画決定した「大学医学部附属病院地区地区計画」の変更に向け、県と事前協議を行っている。新たに北側区域約2・8haを区域に編入し、建築物の用途等を追加。地区施設となる公園内の休憩施設等の整備を行うほか、新たに市道川栗畑ケ田線を区画道路として位置づけ、利用者の安全性や快適性、利便性を高めるため、歩道のバリアフリー化や照明の整備を行う。区域面積は北側の追加により約18・7haとなる。
 変更に伴い、5月に原案の縦覧と説明会を実施。8月に地区計画案の縦覧を行い、10月に市の都市計画審議会に諮り、県知事との協議を経て、同月末の変更・告示を目指す。
 同市は国家戦略特区に指定され、同地区では国際医療福祉大学が附属病院や研究・研修施設などを計画。高度な医療施設を集積し、質の高い医療サービスを提供し、国際的医療拠点の形成を目指している。
 このため、適正かつ健全な土地利用を図るとともに、周辺の自然環境に配慮した良好な医療拠点の形成を図ることを目的に、昨年12月に地区計画を導入した。
 今回の変更は、北側の市道大清水東和田線から同地区への主要なアクセス道路となる市道川栗畑ケ田線について地区施設として位置づけ、歩道のバリアフリー化や照明を整備し、施設利用者の安全性や利便性を高めることとした。公園についても、休憩施設等を整備し、利用者の快適性や利便性を向上。建築物の用途制限では、事務所等を新たに追加し、研究・研修活動の拠点とするほか、多様な保育環境の整備に対応できるよう用途を追加する。
 新たに編入する北側区域については、駐車場としての活用を検討。大学附属病院、宿舎、研究施設と一体的な利用を想定する。
 地区施設の整備方針では「施設の整備にあたっては、快適性や景観に配慮した高質空間化を進める。また区画道路については、病院利用者の安全性や利便性を考慮し、歩道のバリアフリー化や照明の整備を図る」ことを追加。地区施設の配置及び規模として市道川栗畑ケ田線を「区画道路(幅員10・5〜16・5m、延長約763m)」として位置づけた。
 用途制限では、新たに@認定こども園その他これらに類するものA事務所でその用途に供する部分の床面積の合計が500u以内のものB駐車場管理棟C公衆便所、休憩所及び路線バス等の停留所の上屋の建築――を可能とした。
 同地区の地区計画は、国際的な医療拠点として、高度な医療施設や研究施設を誘導するとともに、病院従事者の居住施設やリフレッシュ施設のほか、保育施設を誘導し、質の高い就業環境の形成を図ることを目的に導入。また、入院患者の家族のための宿泊施設等を誘導することで、安心して治療を受けられる体制を整備するなど利便性の確保を図る。さらに、ゆとりある歩行空間の形成のため、電線の地中化や歩道の整備を図るとともに、敷地内に空き地を確保し、施設利用者の安全性と快適性を高めることを目的としている。k_times_comをフォローしましょう
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