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北陸工業新聞社
2017/07/20

【新潟】くじ引きに質問相次ぐ/委員は制度化へ共通認識/県入札監視委

 新潟県入札監視委員会(委員長・野口祐郁弁護士)が19日、新潟市中央区で開かれ、くじ引きに対する質問が相次いだ。
 主な審議案件をみると、「県営地盤沈下対策事業亀田郷阿賀用水路第1次工事」(落札率91・02%)は15社中5社が辞退、10社中4社が制限価格を下回り、6社中3社が同額でくじ引きを採用。県は辞退理由に関し「年度末で技術者の配置が困難だった」と説明し、くじ引きを指摘する声には「今後の2、3次工事もくじ引きが想定される。今後、対応を検討していく」と述べるにとどめた。総合評価方式の「瀬波海岸26年災海岸災害復旧(1号堤その2)工事」(同91・23%)は4番札だったが逆転した案件。また、全面交通止めなどといった影響が出ないよう、緊急性が高く随意契約した「主要地方道長岡寺泊線道維管法面崩落復旧工事」(同98%)では、ふとんかご工法の選定に質問が挙がったが異論は出なかった。
 これまで委員を務め、17年度から委員長に就いた野口氏は「新任3人は積極的な発言をしていた。くじ引きや機器設置工事は、制度化しなければいけないというのが共通認識だと思う」と語った。
 今回は16年12月から17年3月までに契約した1190件から4件を抽出し、いずれも契約経過は妥当と結論付けた。

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