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日本工業経済新聞社(茨城)
2017/07/21

【茨城】新規で学校大規模改造盛り込む/那珂市が実施計画公表

 那珂市は、2017〜19年度を事業期間とする実施計画を策定した。事業費は17年度240億3122万円、18年度250億2348万7000円、19年度248億8323万8000円。建設関連の主な事業では菅谷市毛線街路整備事業、上宿大木内線街路整備事業、公立幼稚園建設事業、静峰ふるさと公園魅力向上事業など。新規事業では17年度からかわまちづくり支援制度活用事業、18年度から芳野小学校屋内運動場大規模改造事業および第四中学校校舎大規模改造事業、19年度から菅谷西小学校屋内運動場大規模改造事業に着手する計画だ。
 同計画は第1次市総合計画における基本計画の施策および基本事業の体系を基本に構成。予算編成上の区分において政策的経費に該当する事業、管理的経費および一般行政費に該当する事業のうち前年度比100万円を超える増額のある事業、新規事業などを掲載している。
 施策体系は◇市民と協働のまちづくり◇安全で快適な住みよいまちづくり◇健やかで生きがいをもって暮らせるまちづくり◇豊かな心と文化を育む教育のまちづくり◇活力があり賑わいのあるまちづくり◇行財政運営の効率化による自立したまちづくり―の6項目。
 体系ごとの事業を見ると、市民と協働のまちづくりでは額田コミュニティ広場整備事業、戸多地区センター交流事業、四中学区コミュニティセンター整備事業などを行う。17年度事業費として2億3259万円を計上。
 額田コミュニティ広場整備事業は、自治活動の拠点施設として広場を整備することで自治会や地区まちづくり委員会の活動を促進する。整備面積は旧額田幼稚園(額田南郷301―2)の跡地約2000uに、市が購入した用地を加えた3369・43u。グラウンドゴルフなど多目的に利用できる芝生広場を整備するほか、倉庫やトイレなどを建設する。供用開始は18年度を予定。
 安全で快適な住みよいまちづくりでは、両宮排水路整備事業、菅谷市毛線街路整備事業、上宿大木内線街路整備事業、浄水場等更新事業などを実施。新規事業では常陸鴻巣駅駐輪場整備に着手する。17年度事業費は39億9475万6000円。
 両宮排水路整備事業は、安定した排水処理と冠水被害の防止を目指して市街化調整区域(L2380m)の整備を進める。
 菅谷市毛線と上宿大木内線では、地域活性化と交通の円滑化を図るため都市計画決定された街路整備を行う。延長は菅谷市毛線が1400m、上宿大木内線が440m。幅員はいずれも16m。
 健やかで生きがいをもって暮らせるまちづくりでは市営住宅長寿命化事業、介護施設等整備事業などの計画に、本年度は174億8274万3000円を配分。
 豊かな心と文化を育む教育のまちづくりでは、公立幼稚園建設事業、新規でかわまちづくり支援制度活用事業、芳野小学校屋内運動場大規模改造事業、第四中学校校舎大規模改造事業、菅谷西小学校屋内運動場大規模改造事業などを実施。17年度事業費は13億3817万2000円。
 公立幼稚園建設事業は、市内にある5つの幼稚園を1カ所に集約し、統合幼稚園を新設するもの。規模はW造平屋、約1500u。園児数の定員は210人。轄設計事務所(水戸市)が10月末までに設計をまとめ、年度内の着工および19年度の開園を目指す。
 かわまちづくり支援制度活用事業では、水戸市岩根町と那珂市戸を結ぶ那珂西大橋下流100m付近〜900m付近の那珂川左岸に多目的広場を整備する。面積は約6・6ha。国は親水護岸、管理用通路、基盤整正、市は上面利用部の多目的広場、水遊び場、船降ろし場、駐車場などの整備を担当する。
 芳野小学校屋内運動場、第四中学校校舎、菅谷西小学校屋内運動場の大規模改造事業は18年度以降の事業開始を予定する新規事業。担当課は「現段階では計画段階であり、事業スケジュールには変更が生じる可能性もある」と話す。
 活力があり賑わいのあるまちづくりでは、那珂川沿岸農業水利事業、清水洞の上整備事業、静峰ふるさと公園魅力向上事業を推進。17年度事業費は5億1302万6000円を設定。
 静峰ふるさと公園魅力向上事業では、園路や親水施設、幼児用運動施設、児童用運動施設、健康器具、展望施設のウッドデッキ、多目的トイレなどを整備する。設計は国土建設コンサルタント鞄゚珂支店(那珂市)。
 行財政運営の効率化による自立したまちづくりでは、総合計画策定などの事業に、本年度は4億6993万3000円を盛った。