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日刊建設タイムズ社
2017/07/24

【千葉】提案書案の検討へ/袖ケ浦市庁舎/市民委員会が大詰め

 袖ケ浦市は「袖ケ浦市庁舎整備検討市民委員会」(委員長・鎌田元弘千葉工業大学副学長、委員19人)で、市民サービスや市民に利用しやすい庁舎についての検討を進めている。これまでに6回の委員会を開催し、今月28日に開催する第7回委員会で提案書案について検討し、その後、委員長が市長に提案書を提出する予定。直近の第6回委員会では、庁舎平面プラン案について、グループワークでフロアガイドやフロア構成案について話し合った。
 庁舎は旧庁舎と議会棟を取り壊し、既存庁舎北側の駐車場に5階建ての新庁舎(建替庁舎T期)を建設し、解体跡地へ庁舎を増築(建替U期)。既存庁舎(新館)は大規模改修・耐震補強を実施する計画。
 第6回の委員会では、平面プラン案の図面や1、2階の模型を使って説明。グループワークはA、B、Cの3つのグループに分かれて行い、会議室に対する要望や展望スペース、授乳室の位置に関する意見などが出された。
 フロア構成案では、既存庁舎の1階に窓口課を集約し、来客者の多い課を下層階に配置することで利便性を向上。執務室はOAフロア化を施し、将来的なレイアウト変更に対応。また、北側に整備する新庁舎は、災害時の防災対策の中心として機能できるよう、災害対策室などの機能を整備。大空間の議場スペースを建物上階に配置する。既存庁舎とは渡り廊下で接続することで、部門間の連携を図る。増築庁舎(建替庁舎U期)は、市民協働部門を集約し、セキュリティを明確にし、低層階(2階建て)とすることで、南側駐車場への圧迫感を軽減し、周辺環境にも配慮する。
 庁舎1階は、@市民利用の多い窓口を集約A南北を主軸としたシンプルな動線B市民活動の場となる市民協働ゾーンC働きやすい執務環境――とすることで計画。
 2階部分については、建替庁舎2期に、市民が自由に使える会議室として市民協働会議室を計画し、市民利用機能を集約することでセキュリティゾーンを明確にする。また、既存庁舎の吹抜空間にシースルータイプのエレベータを設ける。吹抜空間は、広場に対して自然光をふんだんに取り入れ、明るく開放的なコミュニティ空間を演出。既存庁舎と建替庁舎1期は渡り廊下でつなぎ、横移動を可能にし、各執務部門の連携を図る計画とする。
 委員会はあと2回の開催を予定。今月28日の第7回委員会で、これまでの委員会での意見や市民アンケートの調査結果をもとに、とりまとめた提案書案について話し合い、その後、委員長が市長に提案書案を提出。最終の第8回委員会で最終的な基本設計についての報告を受ける予定。
 基本設計は榎本建築設計事務所(千葉市中央区長洲2―8―5)が担当。k_times_comをフォローしましょう
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