トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

北陸工業新聞社
2017/07/31

【新潟】県土質改良事業協組/砂質土仮置き時間を検証/新潟大学と共同研究発表/強度低下の相関示す

 新潟県土質改良事業協同組合(伊藤敏夫理事長)は28日、新潟大学との共同研究成果発表会を新潟市中央区の新潟グランドホテルで開いた。
 この日は、約50人が出席。組合では、新潟大学工学部の保坂吉則准教授と15年度から『改良土と仮置き時間の問題』について共同研究を進めている。15年度は細粒分の多い土に石灰系およびセメント系改良材を混合し、仮置き時間と締め固めた土の力学特性を研究しており、16年度は細粒分が少ない砂質土における仮置き時間と強度の相関を追究した。
 その成果によると、砂質土であってもコーン指数は十分であり、トラフィカビリティに大きな問題がなく、改良材の添加量が少ない場合には、仮置きによる強度低下は小さいことが分かった。一方、添加量が多い場合には、特にセメント系で強度低下が顕著であるとした。そのため、添加量にもよるが、仮置き時間はセメント系は1日から2日程度、石灰系は3日以内が妥当である、とまとめた。

hokuriku