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建設新聞社(長崎)
2017/08/05

【長崎】県内初 地元企業による無人化施工試行

赤松谷川1号床固工付近で 無人化施工を試行
   雲仙復興事務所が現場見学会 施工・葛g川組遠隔操作式バックホウ(0・8立方b級)と遠隔操作式不整地運搬車(11d級)

 雲仙復興事務所が1日、赤松谷川1号床固工付近で、地元企業の無人化施工試行工事に伴う現場見学会を開催した。施工者は、葛g川組(吉川和章社長)。
 同事務所では、地元企業に対してモニター方式を用いた遠隔操作(無人化施工)を試行的に実施。機械の確保や施工内容など、地元企業でも対応可能かどうかを検証するもので、今回が初の試み。
現在は、『雲仙管内土砂掘削運搬その他工事』を手掛けている葛g川組が、警戒区域内である赤松谷川1号床固工上流部(面積約2500平方b)の除石(数量約5000立方b)を遠隔操作で施工中。無人化での施工期間は、7月中旬〜8月中旬としている。使用機械は、遠隔操作式バックホウ(0・8立方b級)、遠隔操作式不整地運搬車(11d級)、遠隔操作式カメラ車(バックホウ0・4立方b級)。遠隔操作室のようす
 今回の試みについて、同事務所の糸山国彦砂防課長は、「昨今のゲリラ豪雨に伴う土石流対策など、地元企業による初動対応の必要性が高まってきている。将来的には、地元企業でも無人化施工を用いた除石等が出来るようになれば、格段に防災力も高まるだろう」とビジョンを語った。
 また、葛g川組の橋田直也現場代理人は、「今回の無人化施工試行工事では、技術向上を図るうえで大変貴重な機会を頂いた。現在進めている水無川1号砂防えん堤付近の掘削運搬等も、おかげさまで順調に進んでおり、今後も地元企業としての役割を担っていきたい」と意気込みを述べた。ksrogo