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鹿児島建設新聞
2017/08/10

【鹿児島】国際交流センター建設計画/年度末に工事発注

 (仮称)国際交流センター建設に向けた協議会(会長・三反園訓県知事)の第6回総会が7月31日、鹿児島市の県庁であり、2017年度の事業計画等を決めた。実施設計を18年1月下旬までに完了させ、年度末には入札公告を開始したい考え。また8月中には指名競争で設備設計(基本・実施設計)と地質調査を委託する。建設事業費は約14億円。完成は19年度中を予定している。
 建設地は、同市加治屋町の旧市立病院立体駐車場等の跡地。敷地面積は2208uで、3月に4億9020万円で取得した(登記名義人・県)。建築設計(基本・実施設計)は公募型プロポーザルで実施し、東条設計と3370万円で契約。履行期限は18年3月26日まで。
 実施設計による成果等を基に、建設工事の発注方法について検討・決定の上、入札公告を行う。収支予算には、建設費として設計や地質、建物建設、外構、備品等を含め15億100万円を計上した。
 基本的デザイン・コンセプトは、国際社会に貢献する人材の育成と国際相互理解の促進のための拠点づくりを掲げた。宿泊機能(約3000u)は、2〜4人のルームシェアで、相互のコミュニケーションが生まれるパブリック・スペース(リビングルーム)を居住空間の中に配置。収容人数は、80〜90人。
 国際交流機能(約1000u)では、想定収容人数が200〜300人の多目的ホールをメーンに、交流ラウンジや調理室、会議室等を予定。動線計画は、都市公園(市立病院跡地)からの人の流れを考慮し、開放的で明るい交流空間を演出する。
 事務局を務める県国際交流課の吉村博幸課長は「京セラの稲盛和夫名誉会長の寄付で建設される施設。意向に沿うように、鹿児島の国際的な人材育成、交流の拠点施設として、県民・市民に広く利用してもらえるような明るく、開放的な施設を整備したい」と述べた。

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