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建通新聞社(岡山)
2017/08/18

【岡山】岡山河川事務所 中島堤防その5工事の一般競争入札を9月中には公告へ

 国土交通省岡山河川事務所は、旭川放水路(百間川)事業を進めており、中島堤防その5工事の一般競争入札を9月中には公告する。
 百間川分流部の改築工事の関連で、下流の背割堤(二つの河川を区切るように設置された堤防)の一部。今回の工事では護岸工(約8000平方b)や覆土工(約2200立方b)を予定している。工期は7カ月間。場所は岡山市中区中島地先。設計は建設技術研究所(大阪市中央区)が担当した。
 岡山市街地を洪水の被害から守るため、旭川の放水路として江戸時代に築造された百間川。より安全な放水路とするための整備事業が1972年度から始まり、2014年度からは旭川と百間川の分流部の改築事業に着手した。
 分流部では、6月末に「二の荒手」が完成し、「一の荒手」の整備にも10月から本格着工する運び※。分流部整備の進捗率は約40%。2019年夏までには完成させることで、旭川放水路(百間川)事業全体も完了を迎えることになる。
 全体事業費は890億円。17年度事業費は9億1800万円で、県の負担額は2億7540万円。
※一定量を超えた旭川の水が荒手堤(一の荒手、二の荒手、三の荒手)を段階的に越えていくことで水勢を弱め下流に放水し、これまで旭川の洪水を防いできた。老朽化が著しいものの歴史的にも価値が高い2つの荒手の機能を回復し保存する計画。なお、三の荒手は明治時代に流され現存していない。

「提供:建通新聞社」