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日刊建設タイムズ社
2017/08/14

【千葉】県が国府関橋下部工着工/茂原長柄スマートIC/岩田地崎で連絡等施設・切盛土

 「(仮称)茂原長柄スマートインターチェンジ設置事業」で本年度、県が県道千葉茂原線に接続する国府関橋に着工するほか、東日本高速道路が茂原長柄スマートICの土木工事に着工。国府関橋は、2015年度で茂原市が詳細設計、県長生土木事務所が昨年度で基礎工事を実施し、今月4日に下部工のA1橋台の総合評価一般競争入札を公告した。また、東日本高速道路の土工工事は5月10日の拡大型指名競争入札で岩田地崎建設が10億500万円(消費税抜き)で落札した。
 国府関橋は、市道3級4017号線上で県道千葉茂原線との交差点付近に架かる橋梁で、アクセス道路の整備に伴い既存の岩出橋を架け換える。橋下は豊田川。橋梁は橋長約20m、幅員18・55m(車道3m×2、歩道両側2・5m)。上部工の形式はH鋼桁床版橋で、1スパン。詳細設計はセントラルコンサルタント(東京都中央区晴海2―5―24)が担当。昨年度の基礎工は三枝組が3200万円で落札し施工した。公告になった下部工はA1橋台1基。橋台の形式は逆T式橋台。工法は中堀工法(最終打撃方式)。工事概要は延長48・3m、コンクリートブロック積201u、連節ブロック張96u。主要資材は鋼管杭φ700o18・5m・12本、鉄筋10・44t。9月12日に開札する。
 また、東日本高速道路の「圏央道茂原長柄スマートIC工事」は、連絡等施設1か所と切盛土工事(事業量約10万立方m)。工事場所は茂原市柴名〜長南町坂本地先。工期は6月13日〜19年5月3日。
 一方、茂原市は、道路改良工事とそれに付随する付帯工事などを推進。本年度予算に@道路改良工事@道路舗装新設工事B道路付帯工事C埋蔵文化財調査委託D物件調査委託E用地測量F地下水位観測G工事負担金――など総額2億6738万円を措置し、事業を推進。このうち山林部掘削工事(その3)を7月12日に開札し、浜谷総業が4030万円(消費税抜き)で落札した。工事は市道3級4018号線沿線の約231mを対象に実施。事業量は土工2800立方m、排水工398m。このほか、第2四半期に歩道整備工事、第3四半期に車道整備工事と同(その2)の一般競争入札を公告の予定。
 同インターチェンジは、圏央道の利用者の利便性の向上や観光振興、企業立地や生産活動などの活性化を図るため、圏央道の茂原北ICと茂原長南ICのほぼ中間に当たる茂原市国府関地区及び長柄町力丸地区に設置する。茂原市と長柄町が事業主体となり、県、東日本高速道路との共同事業で、国などの関係機関と協議しながら20年3月の完成に向けて作業を進めている。
 インターチェンジはフルインターで、ランプ部から茂原市道を経て県道千葉茂原線に接続する。全体整備延長はL3440m。内訳は、ランプ部(上下線)の施工延長がL2540m、アクセス道路部(市道)の施工延長がL620m、県道との交差点を含む県道部分の施工延長がL約280m。道路幅員は、ランプ部の高速道路側がW14・5m、一般道路側がW8・5m。アクセス道路がW14・0m、県道部分がW13・0m。市道は既存市道の拡幅で対応。
 事業は、自動車専用道路のランプ部を東日本高速道路、市道のアクセス部を茂原市、市道と県道との交差点改良とその周辺を県が担当する。
 全体事業費は約29・6億円。事業費は、県、茂原市、長柄町が約8・6億円、東日本高速道路が約1・7億円、日本高速道路保有債務返済機構が約19・2億円をそれぞれ負担する。k_times_comをフォローしましょう
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