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北陸工業新聞社
2017/08/21

【福井】首長インタビュー/インフラの老朽化対策/山岸正裕勝山市長(下)/地域住民から様々な気づきや提案/小中学校の再編が大きな課題

 ■現状の「老朽化対応」に対する市民理解度について。
 市長 本来は市道など市の職員が巡って、細かな改修個所の対処方法などを考えねばいけないが(お陰様で市民が補う格好で)地域の方々から様々な気づきを頂いている。結果的に地域の気持ちや立場に立って維持管理ができている。また市長就任来、新築の要望にはほぼ応えてきており、ただ市庁舎に関し築約60年で耐用年数は超えるが(新築ではなく)全面的に耐震改修を施し、行政自ら率先し老朽化に対応した。最近ではB&Gのプールを改修し弓道場に改修し、これがとても評判いい。また武道館(柔剣道)が非常に狭く古い建物のため、B&Gの体育館を改修してそれに当てる計画。
 ■地方発の課題解決へ向けた提案は?
 市長 経年劣化は避けようがなく、できるだけ延ばしていくことが大切。必要なメンテナンスを、気が付いたらすぐに取り組むこと。分かっていながら放っておくのが一番悪い。また将来的に必要なものと、そうでないものとの見極めがとても大切。今後は益々選別に英知を結集していく。勝山市の幸運は合併をしなかったため市の独自判断でスクラップ&ビルドを進められる点。合併すると各地区の残そうという強い想いがあってなかなか難しいらしい。
 ■今後の課題を。
 市長 小中学校の再編が大きな課題。小学校は地域の特性を生かし、地域の人たちが子ども達をしっかり見守っている強い思いで。ただ市として強制的に統合をすすめはしない。地域の声を重要視する。一方、中学校の場合は、ある程度の規模がないと理想的な教育環境が整わないという弊害もあるため、来年(18年度)から取り組む方針。
 ■担い手育成は?
 市長 市役所と業者双方の役回りを重視。共に優秀な技能・技術を持つよう努力してほしい。実業で活躍された方の中途採用も進めたい。

hokuriku