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建設経済新聞社
2017/08/23

【京都】伏見の南部クリーンC第二工場 環境学習施設の素案まとまる

 京都市は22日、伏見区横大路八反田で建替え工事を進める南部クリーンセンター第二工場(仮称)に設ける環境学習施設の素案をまとめ、明らかにした。
 同日開催の市会文化環境委員会で報告した内容によると、環境学習施設は、京エコロジーセンター(伏見区深草)とともに環境教育・学習施設の中核施設と位置付ける。ごみ処理施設に併設する特色を活かし、焼却炉やごみ発電、バイオガス化施設などごみ処理に要する大規模な施設を間近に見学し、それらを教材として焼却処理やエネルギー回収の技術など、世界最先端の環境技術を学べるものとする。
 小学校の社会見学やごみ減量エコバスツアーなど従来のクリーンセンター見学者に加え、一般や大学生が本格的に学べ、事業者向けには製品や技術を紹介する展示スペースを提供する。
 南部クリーンセンター第二工場は延約3万1660uで、併設する環境学習施設の施設構成は、▽管理棟・1階北側部分(エントランス(ウェルカムゾーン)、企画展示室、セミナールーム、アーカイブ、事務所)約600u▽管理棟・2階北側部分(展示室・広報室)約560u▽管理棟・屋上(広場(緑化し、生物多様性保全の活動の場とする))〈約1160u〉▽工場棟(見学者通路)約2130u▽煙突棟(展望室)約120u▽外構部(ビオトープ等)〈約100u〉の計約3410u(〈〉内の数字は建物外部の面積を参考として記載)。工場棟にはシースルーエレベーターを設置し、2階から5階への移動時に焼却炉室を見渡し、実機を見て学ぶことができる。煙突棟の展望台は横大路地域のほか、京都三山など京都の景観を一望できるものとなる。
 工場棟西側に管理棟(及び環境学習施設)、東側に煙突棟(展望台)を配置。管理棟の南側にバイオガス化施設を配置する。
 南部クリーンセンター第二工場(仮称)建替え整備工事の進捗状況によると、今年6月に地下躯体工事を概ね完了し、現在、地上躯体の柱や梁となる鉄骨を組み立てる工事を進めている。31年度の稼働を目指す。
 南部クリーンセンター第二工場(仮称)建替え整備工事は日立造船−鹿島−要−公成−増田特定建設工事JV、同ただし、衛生設備工事はシンテック−橋本特定建設工事JV、同ただし、電気設備工事は昭和−高崎特定建設工事JVが担当。
 既存破砕施設は31年度に解体予定。