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建通新聞社(神奈川)
2017/08/28

【神奈川】居住棟12棟整備 やまゆり園再生構想案 神奈川県

 神奈川県は、津久井やまゆり園再生基本構想案をまとめた。利用者が生活していた千木良地域(相模原市緑区千木良)と、仮居住先となっている芹が谷地域(横浜市港南区芹が谷)で合わせて12棟の居住棟を整備することを盛った。入所完了は2021年度の予定。
 構想案では、居住単位の小規模化・居室の個室化が志向されていることを受けて、入所施設の小規模が必要とした。また、利用者本人の意志を可能な限り反映できるよう、複数の選択肢を用意すべきとした。
 このため、園の再生に当たっては、千木良と芹が谷の他、既存の県立障害者支援施設でも利用者の生活の場を確保するとしている。千木良と芹が谷では、計120人分の利用者用居室、12人分の短期入所居室を確保。具体的には、11人を一つの居住単位とする居住棟を12棟整備する方向だ。既存の県立障害者支援施設では10人分の居室を確保する。
 居住棟は可能な限り、一般住居に近い構造や外観とするなど、地域での暮らしを感じることができるよう工夫する。敷地境界は塀ではなく、植栽や花壇で区画することで、地域との交流が自然に生まれる空間づくりに努める。また、事件を風化させないため、鎮魂のモニュメントも整備する考え。
 また、千木良地域の既存施設のうち、体育館、厨房棟、管理棟は、事件の直接の被害を受けていないことから、改修を加えた上で再利用を検討する方針だ。
 それぞれの地域の入所定員については、利用者の意向を踏まえて設定する方針。9月に開始する意志決定支援チームによるヒアリングを通じ、今後2年程度で定員を判断することにしている。
 構想案は、24日に開いた津久井やまゆり園事件再発防止対策・再生本部会議でまとめたもの。今後、利用者家族や地域住民などに対する説明、9月県議会への報告を経て正式決定する。
 提供:建通新聞社