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日本工業経済新聞社(山梨)
2017/08/28

【山梨】来年度施工へ設計 笛吹市が災害用マンホールトイレ

◎設計発注し来年施工
◎初のマンホールトイレ設置へ
◎笛吹市
◎小池46行





 笛吹市は、災害時指定避難所へのマンホールトイレ設置へ着手する。本年度に第1弾の設計を実施し、来年度に施工を行う計画だ。
 今月22日付けで公告された、災害用マンホールトイレシステム詳細設計業務の一般競争入札は、石和南小学校敷地内に設置する身障者用2、健常者用4の合計6穴が対象。
 設置場所は、現在物置が置かれ植樹が施されている体育館の北側で、建物の西側を下水道本管までつなぐ計画。本管まではL約60mの距離がある。配管部分は下水道課が担当し、使用時の便器や囲いは、平時に収納しておく防災倉庫とともに防災危機管理課が調達する。
 マンホールトイレの設置は下水道施設耐震化の一環で実施されるもので、本管の耐震化が完了した地域の指定避難所へ段階的に整備していく計画。同市の地震における指定避難所は、小中学校施設など30カ所を数える。
 下水道本管の耐震化は緊急輸送道路に配管されたものから順次進めているところで、国道部分に関しては備えが完了している。しかしながら、延長約64qがまだ未整備として残されており、完了部分は全体の1割にも満たないのが現状だ。