トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

鹿児島建設新聞
2017/08/29

【鹿児島】県、枕崎漁港機能向上/水深9m岸壁と泊地新設

 県は、枕崎漁港で機能向上に向けた基盤整備を進める。泊地浚渫に加えて−9m岸壁を新たに整備し、既設とあわせて2隻同時の陸揚げ体制を確立する。2017年度は、−9m岸壁や泊地の新設に向けた入札手続きを進めている。また、−4.5m岸壁改良や海岸堤防等老朽化対策調査を委託し、長寿命化計画を策定する考えだ。
 背景には、流通拠点漁港として、海外まき網船の大型化や近年の消費者ニーズの多様化に応えるため、17年度から新たな計画で整備を進める。事業期間は25年度までの9年間。
 土木関係の主な事業内容は、−9m泊地浚渫(5万6750u)や−9m岸壁新設(210m)、−6m岸壁改良(267m)、−4.5m岸壁改良(100m)、用地改良(1万4350u)を予定している。
 入札手続きが進む水産流通基盤(特定)整備(1工区)は、−9m岸壁(新設)91mや構造物撤去、泊地(新設)で浚渫工(3620u、3290m3)を計画。工期は18年3月16日まで。発注見通しによると、−4.5m岸壁(改良)50mも見込む。
 また、高度衛生管理体制が構築されているのは、16年3月に県が整備した冷凍カツオを取り扱う荷さばき所1棟とその前面の−9m岸壁のみ。そのため、枕崎市漁業協同組合と連携して、冷凍カツオと青物を取り扱う外港地区と沿岸物を担当する内港地区でも体制を強化する。

鹿児島建設新聞space鹿児島建設新聞FACEBOOK