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北陸工業新聞社
2017/08/30

【福井】首長インタビュー/インフラの老朽化対策/橋本達也あわら市長(上)/管理計画で、まずは問題意識を高めて/施設の統廃合も前向きに

 ■公共施設等管理計画のポイントは?
 市長 向こう40年のスパンで計画を立て、年平均約6億円公共施設に関する経費が不足すると試算された。ある意味ショッキングな数字で、語弊があるかもしれないが問題意識を高めてもらう一つの切っ掛けとなった。個々の地区からは区道整備など建設要望が多く、すぐに対応すべきものと中長期的な事業計画が必要なものと選択しながら進めている。既存の公共施設の維持管理について、従来通りでは財政的にこれだけ足りなくなってしまうことを市民に知ってもらうことが大切だ。
 ■元気を生み出す地方創生の観点は?
 市長 我慢が必要なら我慢しないといけないが、私はむしろ逆に地方創生の観点で、人口減少(縮小社会)も想定し、地域の産業が元気を出さねばいけないと思う。地域産業が元気を出し経済が活性化してくれば税金も増え、若い人も集まってくる。魅力的なまちづくりも進む。ショッキングな数字は解消するとまでは言わないが、公共施設の維持管理の壁も現実的に乗り越えられるのではないか。
 ■前向き思考へ、舵取り役として抱負や展望は?。
 市長 ただ縮小ばかりでもだめ。市民みんなが元気を持ち前向きになることで、縮小の波を乗り越えようという考え方が大切。市民が前向きなら産業も消費も前向きになるはず。ショッキングな数字を克服するにはどうすればいいか、施設の再編を将来のためにどう起爆剤として生かせるのか。市民が明るく暮らせる環境をこれからもつくっていきたい。明るくて将来に夢をもっていなかったら面白くない。公共施設の維持管理でも無駄なことはいけないが、再編は必要。後ろ向きになったらいけない。前向きな施設再編は市民に夢を持ってもらう一つの方策と位置付けたい。

常に前向きに公共事業を見極め「さらに投資すべきところには投資していくべき」などと強調する。

hokuriku