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秋田建設工業新聞社
2017/08/31

【秋田】スタジアム整備のあり方検討委「民間が積極的に関わる仕組みを」

 サッカーJ3ブラウブリッツ秋田のJ2昇格に必要なスタジアム整備について8月31日、第2回検討委員会が県庁で開かれ、コンセプトや機能、事業主体や財源などについて委員らが意見を交わした。
 第2回検討委では◇地域に活力をもたらすスタジアム ◇にぎわいを生むスタジアム ◇多世代が集うスタジアム ◇利用満足度の高いスタジアム ◇オリジナリティあふれるスタジアム―という5つのコンセプト案について議論し、「建設場所周辺の賑わいも大切」「スタジアム自体が産業を生み出すような手法を」「誰にとって満足度の高いスタジアムなのかが不明確」などの意見が出た。
 規模については「J1も見据えながら、まずはJ2昇格の基準を満たすものを」という意見が多かった。仕様についてはJ1クラブライセンスの取得の基準を後からでも満たせるよう、席数を増やすことができる設計にするといった案が出たほか、開閉式も含めたドーム型が理想とする声が多かった。ドーム型については一方で、ランニングコストなど財源面での実現性を指摘する意見もあった。
 ブラウブリッツ秋田の岩瀬浩介社長は「J1ライセンスの取得は簡単ではないし、時間がかかる。先進性やアクセス、家族でも安心して来場できるといった視点も重視し、増設も視野に入れながら、無理せずまずは『満員』を目指すという考え方もある」と述べた。
 事業主体(建設主体)については「県、関連市など行政が実施するのが現実的だが、民間が積極的に関わるという視点は絶対に必要」「運営については民間企業で行ってほしい」などの声が出た。事業費については使用できる補助金をすべて使いながら、企業や個人の募金、寄附など「県民・市民もスタジアム整備に携わることが大切」という方向でおおむね一致した。
 事務局の県スポーツ振興課は今回の意見も踏まえながら、ドーム型にした場合など複数の事業費試算や、建設地として必要な用地の概算面積などを次回の検討委までに各委員に示す。次回は11月上旬に開かれる予定で、建設場所などについて意見が交わされる。


提供:秋田建設工業新聞社