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日刊建設タイムズ社
2017/08/31

【千葉】約7億円で用地取得など/県東葛飾土木/越谷流山線三郷流山橋/取付部橋梁設計を完了

 県東葛飾土木事務所は、主要地方道越谷流山線社会資本整備交付金事業で本年度、事業費約7億円で用地取得や用地補償、埋設物移設工事などを進める。また、(仮称)三郷流山橋取付部の橋梁詳細設計と取付道路詳細設計は昨年度までに完了した。取付部の設計は建設技術研究所(千葉事務所・千葉市中央区新町18―14)が担当。同事業の事業費ベースでの進捗率は昨年度末で約10%。
 同事業は、流山橋周辺地域で集中する交通の分散化による渋滞緩和や、流山市内で整備が進められている新市街地地区一体型特定土地区画整理事業区域とのアクセス向上を図ることを目的に、江戸川を渡河する新橋を計画し、本県と埼玉県の共同施行により実施している。総事業費は約100億円を見込む。
 本県側の区間では、江戸川の渡河部の一部橋梁と取付部を整備。渡河部の橋梁は、協定により本県が事業費の一部を負担し、埼玉県側が整備する。渡河部は本年度、埼玉県が国交省江戸川河川事務所と河川協議を行っている。
 本県側取付部は、主要地方道松戸野田線バイパスから江戸川堤防付近までの約830m。道路幅員は23・8〜32・0mで4車線。このうち橋梁は、盛土部分を合わせ約570m。橋梁が約470mで、バイパス側と江戸川側の盛土が約100m(バイパス側65m、江戸川側35m)。
 上部工の形式は鋼3径間少数主桁連続鈑桁橋(橋長123m、上下線分離)、鋼7径間少数主桁連続鈑桁橋(橋長316m、上下線分離)、単純合成床版橋(橋長31m、上下線分離)の3タイプ。下部工は、橋台が逆T式橋台2基(A1、A2、上下線一体)、橋脚が逆T式橋脚3基(P1〜P3、上下線一体)とラーメン式橋脚7基(P4〜P10、上下線一体)で、いずれも場所打ち杭。
 本線は松戸野田線バイパスの茂呂神社付近から西側へ約230mの区間。そこから道路は高架し、県道松戸野田線の中央消防署付近までの高架区間330mに側道が付く。交差点は、起点となる県道松戸野田線、終点となる松戸野田線バイパスとの交差のほか、中間で流山市道221号線の合計3か所。交差点はいずれも平面交差。また、工事用道路として本線の北側に約430mを新設し、本線南側に迂回道路約560mを新設する。
 同事業は13年5月に県道松戸野田線から松戸野田線バイパスまでの約561mが事業認可となり、事業に着手した。
 同事業の本県側と埼玉県側を合わせた全体計画は、事業区間が流山市三輪野山地先〜埼玉県三郷市田中新田地先。本県の主要地方道松戸野田バイパスと埼玉県の主要地方道三郷松伏線を結ぶ。埼玉県を含む事業延長は1960m。このうち本県側の延長は1280m。取付部は松戸野田線の現道から松戸野田線バイパスまでの830m。埼玉県側の延長は約680m。渡河部は444m。道路幅員は渡河部23・8m、取付部23・8〜32m(4車線)。道路規格は4種1級で時速60q。
 渡河部の橋梁詳細設計は14年度に埼玉県が委託。それによる上部工の形式は7径間連続鋼細幅桁橋で、橋長444・0m、幅員23・8m。下部工は逆T式橋台2基(A1、A2)、橋脚は張出式橋脚6基(P1〜P6)。基礎は橋台が場所打杭2基、橋脚が場所打杭2基と井筒4基。設計は近代設計が担当。k_times_comをフォローしましょう
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