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建通新聞社(神奈川)
2017/09/04

【神奈川】京浜港湾 パシコンで「新本牧」整備検討

 国土交通省京浜港湾事務所は横浜港・新本牧ふ頭の施設整備検討業務をパシフィックコンサルタンツ首都圏本社(東京都千代田区)に委託した。8月24日開札の簡易公募型競争入札(総合評価方式)に2485万円で応札するなどした同社を落札者に決め、8月25日付で契約を結んだ。大水深岸壁や護岸、用地造成などの全般にわたる▽概略構造▽概算工費▽概略工程―を2017年度内に具体化し、事業の前提を整える。
 新本牧ふ頭は本牧ふ頭D突堤(横浜市中区)の東方沖約144fへの整備を想定。総延長3400bの外周護岸や水深18b以上の岸壁800bを建設し、約2400万立方bの浚渫土や建設発生土などで埋め立てて▽ふ頭用地88・7f▽緑地3・6f▽交通機能(臨港道路)用地2・8f―を造成。面積48・5fの海面処分用地も確保して浚渫土砂や建設発生土などを約1500万立方b受け入れられるようにする。ふ頭の突端には延長150bの防波堤を造る。
 横浜市とともに3月から進める計画段階の環境影響評価(アセス)手続きで整備場所を確定させる。これに続く事業実施段階のアセス手続きに必要な文書(方法書)の案や新規採択時評価のための資料についても、それぞれ中電技術コンサルタント東京支社(東京都中央区)、中央復建コンサルタンツ東京本社(東京都千代田区)への業務委託を通じて17年度内に作る。
 今回の業務では岸壁、護岸、防波堤をいずれも「重力式」で整備する想定の下、現地盤と背面埋立地盤の液状化を予測・判定したり、地盤改良工法などを検討したりして、構造形式と概算数量・工費を固めて図面を作る。用地造成、荷役機械、荷さばき地舗装などの施工手順や概算数量・費用も検討した上で、整備の全般にわたる年次別の施工内容・施工数量をまとめ、全体工程と施工機材を具体化する。18年2月28日が履行期限となっている。
 並行して横浜市も、ふ頭用地を中心とした約95f(1・2期地区)の造成に関わる検討を行う。9月7日の公募型指名競争入札で業務の委託先を決定。護岸の構造や埋め立て手法、基盤整備(道路、排水など)の内容を考えて▽年次ごとの施工内容▽施工数量▽施工費用―を整理し、全体工程を詰めていく。18年3月15日を期限に成果品を納めてもらう。
 提供:建通新聞社