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日本工業経済新聞社(群馬)
2017/09/04

【群馬】土砂等による埋め立て規制に関する条例を制定へ

片品村は土砂等による埋め立て等の規制に関する条例の制定を目指し、準備を進めている。村内において面積が500u以上、3000u未満の埋め立てを行う小規模特定事業を対象としており、原則として村長の許可などが必要となるもの。近年、建設工事などで排出された土砂等による埋め立てで、周辺地域の住民から有害物質の混入や堆積された土砂の崩落を心配する声が増加。住民の生活環境の保全と土砂災害発生防止の観点から条例の制定へと向かっている。順調に運べば2018年度10月に制定される見通し。
条例案の小規模特定事業の流れとしては、まず特定の申請書に関係書類を添付して提出。この際、新規の許可申請には3万円、変更の場合は2万円の手数料が発生する。法人申請の場合の主な添付書類は◇位置図・見取図◇法人の登録事項証明書◇法人の役員全員の住民票の写し◇印鑑証明書◇土地所有者の承認書◇施行管理者の住民票の写し◇小規模特定事業区域の現状平面図など◇度地埋め立て等区域の計画平面図など◇予定容量計算書−。続いて、審査に入り、許可基準に適合している場合は許可となる。
事業開始後には標識の掲示や土砂等の搬入に関する事前届出、車輌の表示、帳簿の記載、土壌調査、水質調査の実施などが必要となる。事業完了または廃止したときは10日以内に村長に届け出る。村の担当者が現地調査を実施し、施行計画に適合していているかを確認する流れ。
村では5日から同条例に対する意見募集を実施。29日まで村役場農林建設課環境係にて受け付ける。意見募集を経て、村内で検討を重ね、制定へ進む。