トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日刊建設タイムズ社
2017/09/06

【千葉】県有建物長寿命化計画で原案/県/出先機関の合同庁舎化推進/1期5年で1062億円見込む

 県は5日、「千葉県県有建物長寿命化計画」の原案を公表した。同計画では、2018〜45年度を計画期間とする「県有建物の整備計画」を作成。今後10年間で大規模改修・建て替えを行う建物をT期・U期として計画的に取り組むこととした。事業費は22年度までのT期(5か年)で1062億4300万円(年平均212億4900万円)、27年度までのU期で1224億8400万円(同244億9700万円)を見込む。施設は153施設・558棟を対象とする。
 県有建物の整備計画は、現時点における施設類型ごとの整備方針の熟度や老朽度、県民ニーズへの的確な対応などを総合的に勘案し、財政負担の平準化に留意したうえで作成。特に大規模改修や建て替え等の建物整備では、県民ニーズを十分踏まえたうえで「県民の命を守る」機能に重点を置き、出先機関の防災活動拠点としての機能強化に向けた地域振興事務所単位での合同庁舎化や警察署の計画的な改修工事を進めるとともに、子どもたちの安全確保のための児童相談所や県立学校の改修工事などに取り組むこととした。
 5年以内のT期で着手を目指す施設は、大規模改修で県文化会館、市原高等技術専門校、房総のむら(風土記の丘資料館)、銚子児童相談所、農業大学校などの庁舎・試験研究機関と千葉女子高校、千葉南高校など県立学校23校、千葉東署、流山署、茂原署、君津合同庁舎などの警察施設。
 建て替えでは、生実学校、千葉リハビリテーションセンター、総合スポーツセンター(庭球場)、中央図書館、柏児童相談所、海匝合同庁舎、山武合同庁舎、森林研究所、夷隅合同庁舎、安房合同庁舎などの庁舎・試験研究施設と香取署、旭署、館山署、富津署などの警察施設が盛り込まれた。
 一方、今後10年間で着手を目指すU期では、大規模改修で鶴舞看護学校(校舎)、市原高等技術専門校(ビルメンテナンス第2実習棟)、議会棟、総合スポーツセンター(サッカー・ラグビー場)、葛南合同庁舎、長生合同庁舎、君津合同庁舎、我孫子高等技術専門校(管理棟)、農業大学校、畜産総合研究センター(管理棟など)などの庁舎・試験研究機関と県立学校28校、千葉北署、千葉運転免許センター、行徳署、四街道署等の警察施設を予定。
 建て替えでは、自動車税事務所、環境研究センター、千葉農業事務所、千葉土木事務所、袖ケ浦福祉センターなどの庁舎・試験研究機関と警察施設の坂月庁舎を見込む。
 県有建物長寿命化計画は、「千葉県公共施設等総合管理計画」に基づき、庁舎、試験研究機関、県立学校、警察施設、公の施設について、財政負担の軽減や平準化を図りながら、大規模改修や建て替え、計画保全への切り替え等の長寿命化対策の円滑な実施及び県有建物の総量の適正化を図ることを目的に作成する。
 計画は今後、県行政改革審議会やパブリックコメントを経て11月ごろまでに作成する予定。k_times_comをフォローしましょう
times