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日刊建設タイムズ社
2017/09/12

【千葉】民間主導で推進協設立/館山鴨川間地域高規格道路/早期実現へ要望活動/10月に期成同盟会設立へ

 館山・鴨川間の地域高規格道路の早期実現に向けた、民間主導による「館山鴨川間地域高規格道路推進協議会」が立ち上がり、このほど鴨川市役所で設立総会が開催された=写真。総会では会則、役員、事業方針、要望書など6議案を可決。今後、鴨川市内を対象に、企業、団体などへの署名活動を行い、今月末までに署名をまとめ、市や政党支部などに要望書を提出する。会長には元法務大臣の中村正三郎氏が就任。総会後、道路行政についての講演を行った。
 同協議会は、館山・鴨川間の地域高規格道路の早期実現に向けて、地域住民有志により設立された。総会では、発起人代表の速水伸雄氏が「これから先、長い道のりになることが予想されるが、それぞれの立場でご尽力を賜りたい」とあいさつ。また、来賓として出席した亀田郁夫・鴨川市長は「道路の必要性を推進協議会の中からアピールして頂いて、地域での道路の大切さを改めて訴えかけていく。我々も徹底的に頑張っていくので、設立総会を機に一緒に頑張っていきたい」と祝辞を述べた。
 館山・茂原間では、3路線の地域高規格道路が計画されているが、長年の自治体や議会による関係機関への要望活動等にも関わらず、思うような成果が出ていない。このため、災害に強いまちづくり、首都圏からの入込対策、地域振興策など安房地域が抱える行政課題などを解決するためには、地域発展の基盤となる地域高規格道路「館山・鴨川道路」の自動車専用道路としての整備が急務として、同路線の早期実現を目指し、活動を展開することとした。
 今後の活動では、市内の企業や団体などから賛同を得るための署名活動を行い、市や政党支部等に要望を行う。
 館山市から茂原市までの外房地域を縦貫する幹線道路としては「茂原・一宮・大原道路」「鴨川・大原道路」「館山・鴨川道路」の3路線が計画されている。このうち「鴨川・大原道路」は候補路線で、「館山・鴨川道路」と「茂原・一宮・大原道路」は計画路線となっている。ただ「鴨川・大原道路」は、地元自治体等による早期建設促進期成同盟会が設立され、県や国などへの要望活動を展開しているのに対して、「館山・鴨川道路」は期成同盟会が設立されていない。このため、鴨川市、館山市、南房総市、安房郡鋸南町の4市町で、整備促進期成同盟会の設立に向けた準備を進めている。順調なら10月末か11月には設立となる見通し。
 中村会長は「自動車専用道路で館山、鴨川、一宮を網羅してつなぐことが地域の総合的な発展に有効な手だてとなる。自動車専用道路を整備することで、一般道の整備も進む」と述べ、今後の陳情活動に意欲を示した。k_times_comをフォローしましょう
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