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建通新聞社(中部)
2017/09/15

【愛知】愛知県 IR施設誘致 ターゲット絞り施設検討

 愛知県振興部は、中部国際空港エリア(常滑市)への統合型リゾート(IR)の誘致に向けた研究・検討を行う、国際観光都市としての機能整備に関する研究会の第2回会議を開いた。委員からは、ターゲットを絞り込んだ上で具体的な施設を考えていくべきだという意見が多く挙がった。次回の会議から、基本構想の策定に向けて、施設の内容や規模の議論を具体化していく。
 同部は、IR用地としての検討が可能な土地として、企業庁が開発用地として分譲中の空港島の14・6fと対岸部の19・8fの他、対岸部で未分譲の港湾ゾーンを挙げた。その他、建設中の国際展示場に隣接する駐車場と多目的利用地も利用可能だとした。これらの利用可能な土地を基本として施設の計画を検討していく。
 同部は、議論を進める上での検討素材として、機能整備の方向性案や導入すべき施設のイメージを示した。機能整備の方向性としては、MICEビジネスを呼び込む魅力的かつ一体的な施設の整備を検討していくことや、日本が誇る最先端技術の導入や周辺地域と連携した魅力発信や周遊観光の取り組みの検討などを提示した。
 委員は、IR施設のターゲットとして、国際展示場で開催する製造業の展示会などに訪れるビジネスマンと、カジノに訪れる世界の富裕層が考えられると指摘。ターゲットを絞り込み、それぞれにどのような機能を提供するかを検討した上で、具体的な施設の検討を進めるべきだとする意見が出た。また、ものづくりが盛んな愛知の特色を打ち出すコンテンツとして、最先端技術をアピールする施設の必要性を指摘する声もあった。
 こうした意見を踏まえ、次回の会議では、具体的な施設の内容や面積などの規模について、本格的に議論していくことになりそうだ。

提供:建通新聞社