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福島建設工業新聞社
2017/09/15

【福島】32年の着工目指す/JR東日本エネの神楽山風力発電

 JR東日本エネルギー開発梶i東京都港区、中島等代表取締役社長)は、いわき市北部の神楽山付近で計画している仮称・神楽山風力発電事業の32年着工、34年の運転開始を想定している。
 同事業は、阿武隈山地での風力発電事業を県の主導で推進する阿武隈風力発電構想で、4月に仮事業者として選ばれた案件。今月11日付で県等によるコンソーシアムが行った環境影響評価手続きを引き継いだ。同社がアセス手続きなど事業の進捗を図る。
 実際に事業を行う本事業者は、県が改めて公募選定する予定だが、これまで決定した本事業者はいずれも仮事業者が選ばれている。
 事業実施区域は、いわき市北部・神楽山付近の山稜上約1244・6f。周辺で多くの風力発電事業が実施・計画されているエリアで、北側(川内村)ではクリーンエナジーファクトリー鰍ェ仮称・CEF黒佛山ウインドファーム事業、東側では風力発電構想で本事業者のエコ・パワー鰍ェ仮称・阿武隈南部風力発電事業を計画している。
 風力発電設備は最大7万8200`h規模。仮事業者選定時の計画から、総出力は変更していないが、単機出力を3400`hに引き上げ、設置基数を23基に減らした。変電施設の位置、連系地点・送電線ルートは検討中。
 工事用道路は川内村道からと各風車間に新設する。事業実施区域外でも交差点等の道路改良、川内村役場付近・村道交差点(2カ所)の道路拡幅、橋梁補強か仮設橋設置を検討している。準備工から発電機建設までの工期は2年程度(冬期休工含む)を見込んでいる。方法書は建設環境研究所に委託している。
 方法書は10月16日まで県生活環境部環境共生課、いわき市役所、楢葉町・川内村・広野町各役場で縦覧できる。同社HPでも同17日午前10時まで閲覧可能。
 同社は、風力発電構想の本事業者として川内村で仮称・川内鬼太郎山風力発電事業、構想区域外ではいわき市で仮称・馬揚山風力発電事業を計画している。