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日本工業経済新聞社(茨城)
2017/09/12

【茨城】城里町のごみ処理場建設候補は南側拡張案が最有力

 町では、老朽化の進む環境センター(下古内1680)の建て替えを計画。現在地を中心に、周辺の土地を取得して新ごみ処理施設(熱回収施設、リサイクル施設)を整備する方針。
 規模は、熱回収施設が22t/日(機械化バッチ式、2炉構成)、破砕選別施設が4t/日を想定。類似規模の施設から平面寸法は25m×75mで検討する。
 建設用地候補地は、現在地の南側や北側を取得する4案があり、施工性や運営面などの総合評価の結果、南側を取得する案を第一、北側を取得する案を第二とすることになった。
 南側の案は、職員駐車場東側の山を切って造成するもので、一部盛土はあるが、約2万uの残土が発生するため、処分先の確保が必要になる。土地購入費と工事費は最も高価であるものの、現施設への影響が少なく、十分な広さが確保できるなど利点が多い。
 北側の案は雑種地など5919uを取得するもので、盛土工2万1000u、法面工2200uが必要となる。直接工事費は3700万円、土地購入費は1949万2000円。
 他の2案は取得する面積が少なく、最安価案の直接工事費は1610万円、土地購入費は418万4000円となっている。
 今後のスケジュールは、2018年度前期に実施設計、後期に建設工事着工、20年度前期に既存施設の解体工事着工、後期に建設工事完了、試運転・性能試験を予定。21年度の本格稼働を目指す。
 事業費予算は、焼却施設整備事業が29億3000万円程度、リサイクル施設整備事業が7億5000万円程度。基本計画などは国際航業叶戸営業所(水戸市)が担当。
 9月議会に上程した補正予算案には、施設用地造成計画策定業務委託費403万4000円、地歴調査業務委託費129万3000円を盛り込んでいる。
 なお、衛生センター(小勝2571)は、処理方式を浄化槽汚泥の混入比率の高い脱窒素処理方式に変更し、汚泥再生処理センターとして実際の汚泥搬入量に見合った改修(延命化)を行う。事業費は9億3000万円程度。順調ならば19年度前期に実施設計、後期に改修工事着工、20年度後期に改修工事完了、試運転・性能試験を予定している。