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秋田建設工業新聞社
2017/09/19

【秋田】大雨被害土木施設災害復旧/全面通行止め4路線など査定急ぐ

 県建設部がまとめた大雨災害における被害状況によると、7月と8月の豪雨で被災した土木施設の被害件数は666件、被害額は234億1,990万円にのぼった。依然として淀川北野目線など4路線で全面通行止めが続いているほか、横手東由利線と横手大森大内線(いずれも横手市)は大型通行止めとなっている。
 同部によると、河川・砂防の被害は434件で189億4,250万円(うち県分290件156億7,400万円、市町村分144件32億6,850万円)、道路は211件で42億6,750万円(同52件12億2,200万円、同159件30億4,550万円)、その他は21件2億990万円(同10件9,970万円、同11件1億1,020万円)となった(いずれも12日正午時点)。
 県道路課によると、全面通行止めはいずれも7月22日の豪雨によるもので、淀川北野目線、外山落合線、比内森吉線、国道341号の4路線。このうち、淀川北野目線(大仙市協和下淀川)では土砂崩落などにより2.5km区間が通行止めとなっている。擁壁の上部に土砂が堆積しており、現在行っているボーリング調査を経て工法を決定し、災害査定を受ける予定。
 外山落合線(横手市山内大松川)では土砂崩落等で2.1km区間が通行止めとなっている。区間内に架かる大樋道橋の橋台背面が洗堀されたため対策工法の設計をまとめ終えており、今月25日から29日にかけて行われる国の4次査定にかける。
 また、比内森吉線(大館市比内町大谷〜北秋田市森吉国有林)では路肩決壊などで14.3km区間が全面通行止めで、今後の4次査定を受け、来月1日には解除したい考え。国道341号(秋田市雄和女米木〜由利本荘市境)では道路決壊などで5.6km区間が全面通行止め。11日から15日にかけての第3次査定で査定を受けている。
 大型車の全面通行止め区間は横手東由利線(横手市雄物川町二井山)の200mと、横手大森大内線(横手市大森町坂部字中田面)の100m。横手東由利線では2カ所で路肩が決壊しているほか、横手大森大内線では道路が決壊している。いずれも一般車両は片側交互通行となっており、今後の査定を受ける予定。
 第4次査定は今月25日から29日で査定件数は152件(県、五城目町、大館市、上小阿仁村ほか)、第5次査定は来月2日から6日で142件(県、由利本荘市、秋田市、横手市ほか)、第6次査定は来月16日から20日で111件(県、大仙市、由利本荘市、秋田市ほか)、第7次査定は来月23日から27日で77件(県、大仙市、横手市)。11月以降の査定日程は現段階で未定となっている。

提供:秋田建設工業新聞社